中也さん、今日も素敵ですねｯｯ!!! (ページ8)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:3,420 hit

今日も素敵な中也さん８ページ8

・

『ア”？••••』

白い髪に赤い衣を着た化物(、、)は中也を睨んだ。
しかし、中也はとても落ち着いていた。

「おいおい•••真逆、Aとかじゃねェよなァ？？」

『ア”ァ”•••••』

「つーか、其れがテメェの異能力だったのかよ。
　ま、俺としちゃ教えてくれた様なモンで有り難いが••••。A、元の姿に戻れるか？」

『ウ”•••』

化物は中也の言葉を理解したのか、少しずつ元の姿に戻っていった。

「••••••••」

『•••はぁ、真逆中也さんに見られるとは思っても見ませんでした。
　如何でした？私が人を喰べていた処。』

Aは苦笑しながら中也を見た。
まだ口には血がベッタリと付いている。

「別に如何もしねェよ。
　だが、その”白髪鬼”って云う能力は人を喰べる能力なのか？」

『そうですけど、ちょっと違う様な気がします。
　私の異能力”白髪鬼”は確かに人を喰らう異能ですが、人を喰らう事で栄養を摂るんです。』

「は？•••人を喰らう事で栄養を摂る？
　じゃあ、お前は何者なんだよ。」

『何者、ですか••••。
　”化物”なんじゃないですか？其れに私は普通の食べ物も美味しく食べれますが、
　栄養は全く摂れないんです。なので、人を喰べて栄養を摂っているんですよ。
　その代わりにやっぱり記憶が欠けていくのが嫌ですけどね•••。
　あ、でも中也さんが何時も素敵だと云うのは本心ですｯｯｯ!!!!』

Aはもう一度、自分の異能について中也に詳しく話した。
だが、中也はAが”化物”と云う事より異能を発動する度に”記憶を失う”と云う事に頭が
逝ってしまっていた。

『なので、私は何時からマフィアに入ったのかも、親の顔も今は覚えていないんです。
　って、そんな話は置いといて帰りましょうよ！
　今が幸せであれば全て良し！と云うじゃないですか！！
　••••中也さん？』

「ん？あ、あぁ•••悪ィ、ボーッとしちまってた。••••帰るか。」

『はーい！
　あ、中也さん、次手にですけど結婚しませんか？』

「何でそうなンだよ？！
　手順がおかしいだろうが！！！」

『え？
　じゃあ、付き合ってくれるんですねｯｯｯｯ？！』

「付き合うとも言ってねェ。」

『う”っ•••！流石、五代幹部の1人！ブレないですね！！』

そしてA達は車に乗って帰ったのだが、中也の顔は何時まで経っても晴れない侭だった。