《刀剣乱舞》上手くいかないって知ってる《ブラック本丸》 (ページ14)

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心の中にページ14

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｢～～♪｣

こ｢主さまはその歌がお好きですね｣

おいなりさんを作り終え月光が差し込む縁側に
こんのすけと座りながら
おいなりさんを頬張っていた時だった。

お祖母さまに教えてもらったんだ、

と言うとまた長い話をし始めていた

視線を感じる.....

｢こそこそしてないで出てきたらどうです？｣

影から出てきたのは、まさかの加州さんだった

てっきり狐の誰かだと思っていた

加｢なんだ、ばれてたんだ｣

私と少し離れた場所に座った加州さんに
おいなりさんを差し出すと、
一つ取ってくれた

加｢どうして、そんなに優しいの？｣

そっぽを向きながら
私に聴いてきた

これは、優しさなのか？

｢愛されてた楽しい日々が
今も胸の奥に生きてる
悲しみは癒してあげた、
寂しければ慰めあった
愛されてたの

夢も無くし忘れかけてた
優しいまなざし手の温もり
変わらぬ微笑み

愛されてた楽しい日々が
破れた胸の奥に残る今でも｣

お祖母さまに教えてもらった歌
大好きで何度も歌った

｢目を閉じれば何時だって思い出せる｣

楽しい日々は私の心の中にある

｢そう思わない？｣

加州さんの方を向くと
腕で顔を押さえながら泣いていた

悔しそうに噛みしめている
口からでる泣き声が
何故か人間らしいと思った

私は彼の横に座り背中を擦った

加｢...あんたに頼みたい事があるんだ｣