【APH】愛しい君へ呪いを。【アーサー】

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「んじゃいつも通り隣の部屋使ってくれ」


「OK!それじゃグンナイ!!」



「あ、寝れないからって勝手に俺の部屋入んなよ!!」




今から小一時間前


ホープと名のる男にコーヒー代を奢らされて一枚の魔法陣を渡された。



呪縛を解くためのものだが


一日では効かないと言われた。




「枕元に置けって…ホントに効果あんのか…?」




とりあえず明日も仕事だからと



アーサーは早めにベッドに入った。


アルフレッドも明日このロンドンで仕事をするので


アーサーの家に泊まることにしていた。



横になり天井を見上げれば


木目が人の顔のように見えてくる。


呪い呪いと、今日はリアルなファンタジーを体験したからか


変に周りを気にしてしまう。


きっとアルフレッドも気になって寝付けず


アーサーが寝ている間に彼の部屋に忍びこむだろう。




「……。100年前、か…」




まぶたを閉じると


ホープの言葉がアーサーの脳裏をよぎった。




あの時、彼は呪いを解くグッズを渡しながら


知っていますか?と、二人に問いかけた。




「夢で記憶を整理している?」


「はい。夢はその日あった事や、昔の記憶を整理していることがあるんです」




アルフレッドもそれは初耳らしく


ほえ〜と関心していた。




「それで、最近アーサーさんは眠れていないようですが…まさしくそれは呪いのせいなのです」




ちなみに、呪いをあなたにかけたのはこの方ですと



犯人の特徴らしきものを書いた紙をさしだした。



名はA。


髪は艶のある綺麗な銀髪で、目は深い青。


背は160cmほどで、おっとりとした性格だとある。




ホープは二人にこの方はご存じかと聞くが


二人は全くピンとこないようだ。





「これ以上は調べられませんでした。恐らく、この少女の呪いがそうさせているのかもしれません。」


「見知らぬ女性に呪いなんて…こいつの意図は何なんだ?」


「はっきり言えることとしては…」





＿＿＿彼女はけっして、アーサーさんやアルフレッドさんを恨んではいないようです。


現に、大きな怪我や不自由はほとんどありませんよね?


そして、夢を見させないように眠気を操っているとしたら


彼女はお二人に思い出してほしくない過去があるのかも＿＿＿




実は、眠りの深さで夢を見るか見ないか変わってくる。


浅い眠りは、脳が起きているので夢を見やすい。


深い眠りは脳が眠っているため、夢は見にくい。



そう男は付け加えた。




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