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アーサーは受話器がある部屋へ行き
上司へ繋がる番号を入れた。
電話が繋がるなりまずは上司に頼み込んだ。
彼女の国を取り込むのはやめようという意思を強く伝えた。
契約書を破り捨てようと声を上げた。
きっと上司は耳にたこができるような想いだっただろう。
しかし、国民の生活を考えると、Aを取り入れることは避けられないと突き詰められた。
こんなのはまあ当たり前だった。
自分の意志だけで国を動かすだけはできない。
ただの国の化身でしかない自分は権利を、意見を言う権利を持たないのだ。
アルフレッドの国に喧嘩をふっかけてもらい
彼女の国を一時的に支配してもらおうと相談したが
アルフレッドの国も経済的に厳しく
戦うにも資金も国民の意思も足りないとのことだった。
「アーサーどうするんだい!もう時間が無いんだぞ!」
「そんな事は分かってる!」
そもそも化身の分際で一つの国を動かすなど、おかしいことなんだ。
予想はついていた。
彼女が最後見届けられないことも。
止める事ができないことも。
上手くいかない自分にイライラしながらもう一度下へ行くと
明らかに足音とは違う音がした。
ビリッ
「ちょっ、い、今何か聞こえなかったかい…?」
「ああ…基地の倉庫からか…?」
アーサーは書類を貯めている倉庫の方を伺った。
大切な書類を貯めてる、割と大きな倉庫だ。
誰かが居る気配がする。
2人は倉庫ヘゆっくり近づくと
窓に人の影が写ったのを確認した。
すると空気を裂くようなボッと言う音と共に
倉庫は激しく光った。
*
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なつ子第2号@(*´ω`*)(プロフ) - ルーミラさん» コメント&祝電ありがとうございます(´;ω;`) わああああ涙する小説書けて幸せです(><) いえいえ!こちらこそご愛読ありがとうございました!!! (2018年5月13日 22時) (レス) id: 512c53c1af (このIDを非表示/違反報告)
ルーミラ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても切なくて、集中して読んでいました!我慢していた涙が最後で出ちゃいましたw今回も素晴らしい作品をありがとうございました! (2018年5月13日 22時) (レス) id: d359785761 (このIDを非表示/違反報告)
なつ子(´∀`*)(プロフ) - 暴走少女@OIMさん» うわわわわああああコメントありがとうございます。゚(゚´Д`゚)゚。こんなにも更新遅くなってしまい申し訳ございません(泣)そしてこんな私の作品を読んで下さり、さらにコメントまで頂けるなんて幸せすぎます!! はい!テスト終わったら猛スピードで書きます(o^^o) (2018年2月5日 23時) (レス) id: 512c53c1af (このIDを非表示/違反報告)
暴走少女@OIM(プロフ) - 久しぶりの更新ご苦労様です!今日も楽しく読ませていただきました。これからも頑張って下さい!(^^*) (2018年2月4日 15時) (レス) id: c5b7e8e142 (このIDを非表示/違反報告)
なつ子(´∀`*)(プロフ) - 暴走少女@OIMさん» コメント、本当に本当にありがとうございますヽ(;▽;)ノ カナちゃんにキュンキュンできるように心がけたので嬉しいです!! (2017年9月8日 18時) (レス) id: 512c53c1af (このIDを非表示/違反報告)
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