episode9 ページ10
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昼休み。
あれからなんとか遅刻せずに済んだが、未だに鼓動が早い。
彼の事で頭がいっぱいだ。
授業も集中できなかった。
「はぁ……」
彼は、アーサーは今頃何を思ってるのだろうか。
なんて事無かったように昼食をとってるのだろうか。
私は喉を通らない状態に陥ってしまったよ。
自分から聞いておいて情けないとは思うけど。
……特別、とは言っても彼にとっては「恋愛」とは別物かもしれない。
特別仲が良い幼なじみ、って事も有り得るかもしれない。
直ぐに有頂天になっては駄目だ。
本当に勘違いだったら私のメンタルが死んでしまう。
まだ彼から恋愛的な「好き」を聞いたわけじゃない。
確かにあれだけの赤面と動揺してるのを見ると"そう言う事"なのではないか、とは思うけど。
「………」
私、臆病だな。
彼から言わせようとしてる。
自分からは伝えずに。
これは逃げなのだろうか。
こんな恋愛はダメなのだろうか。
こんな私に、彼に好きだと告げる権利はあるのだろうか。
自分から伝える勇気が無い恋なんて、大したことじゃないのだろうか。
じゃあ私のこの想いは、アーサーへの気持ちは、
恋なんて呼べる綺麗なものじゃないのかな…。
「Aさーん、全校集会遅れちゃうよー」
「あ、はいっ、今行きます」
恋愛って、何。
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なつ子(´∀`*)(プロフ) - ミルキーベイベさん» わあああコメントありがとうございます!!!(大号泣)とても久しぶりに書き出したので心配でしたが、めちゃくちゃ面白いと言っていただけるなんて…!本当に嬉しいです! 今後どうなるでしょうかね…(*´艸`) はい!はりきって更新します!!お楽しみに(^^*) (2020年5月29日 19時) (レス) id: 6d636b956f (このIDを非表示/違反報告)
ミルキーベイベ(プロフ) - めちゃめちゃ、面白いですね!!今後の展開が気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月26日 18時) (レス) id: 4df99fbe25 (このIDを非表示/違反報告)
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