episode7 ページ8
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「お、おい、大丈夫か?」
「……アーサーが助けてくれなかったから大丈夫じゃない、超痛い」
「いや、超次元級の反射神経は持ち合わせてねぇんだから無茶言うなって」
「げっ、…血…出てる…」
「歩けるか?ほら」
優しく腕をつかんで身体を起こしてくれたアーサーにありがとう、と口を尖らせた。
拗ねてると言うよりは羞恥でプライドがやられたって感じだ。
いい歳して路上で転ぶなど。
まあまだ目撃者が幼馴染だけで済んだのは不幸中の幸いだが…。
両膝両手がヒリヒリと痛むが仕方がない。
家まであと10分くらいだ。
我慢して歩くしかない。
「ちょっ、笑ってるでしょ」
「高校になってまで派手に転けるとは思わなくてな、ふっ」
「アーサーのその眉毛増やしてやろうか」
心配してくれたと思ったが前言撤回だ、コイツにもうありがとうなんて言わないわ。
さっきまでの気まずさは消えて、ゆっくりとまた歩き出した。
家が近づいて、別れ際。
ちゃんと傷洗えよ、と言って帰っていった。
本当は何か別の事を言いたそうにしていたが、皮肉だったら嫌なので探らないようにした。
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なつ子(´∀`*)(プロフ) - ミルキーベイベさん» わあああコメントありがとうございます!!!(大号泣)とても久しぶりに書き出したので心配でしたが、めちゃくちゃ面白いと言っていただけるなんて…!本当に嬉しいです! 今後どうなるでしょうかね…(*´艸`) はい!はりきって更新します!!お楽しみに(^^*) (2020年5月29日 19時) (レス) id: 6d636b956f (このIDを非表示/違反報告)
ミルキーベイベ(プロフ) - めちゃめちゃ、面白いですね!!今後の展開が気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月26日 18時) (レス) id: 4df99fbe25 (このIDを非表示/違反報告)
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