検索窓
今日:2 hit、昨日:12 hit、合計:12,012 hit

episode15 ページ16

.




ぎこちない会話をなんとか繋げて公園までたどり着く。

すっかり日は暮れて街灯だけが彼の顔を照らす。




「ねぇ、どうかしたの。」


「……別に大した用事では…いや、その…」




地面ばかりを見つめる彼はゆっくりと口にした。




「もし…」

「……もし?」

「もしも…好きでも無いヤツから告白されたら…お前は付き合うか?」

「え……それって……」




それって、遠回しに__




「あっ、、いや!勘違いすんなよ!今日また告白されてだな…!」


「え。……あ。そう、なの」

「お前に相談しようと思っただけで、別に、その……」




暗くてアーサーの顔ははっきりと見えない。

途切れ途切れの言葉が飛び交う。


昔はこんな感じじゃなかったのに、いつからだったか。



こんなに意識し合ってるのは。



声色だけで判別できるか分からないし、断言出来る訳じゃないけど


アーサーは、多分、きっと__。




「そうね。私なら…___」





___アーサー以外とは、付き合わないかな。





「…………俺以外とは、付き…合わない…」

「……うん。」




のぼせたよう熱い頬。

血液が喉元を掻きまわるような感覚。

背筋に電撃が走るような寒気。



抑えられなかった自分の気持ちが零れた瞬間だった。


自惚れでも良い。

幼なじみの勘が、今だって、合図したの。

それだけ。



幼なじみと言うブランドを捨てるのは名残惜しいけれど。





「今日、"私も"伝えようと思ってたの。私、アーサーの事が…__」





episode16→←episode14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
45人がお気に入り
設定タグ:ヘタリア , APH , アーサー・カークランド   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なつ子(´∀`*)(プロフ) - ミルキーベイベさん» わあああコメントありがとうございます!!!(大号泣)とても久しぶりに書き出したので心配でしたが、めちゃくちゃ面白いと言っていただけるなんて…!本当に嬉しいです! 今後どうなるでしょうかね…(*´艸`) はい!はりきって更新します!!お楽しみに(^^*) (2020年5月29日 19時) (レス) id: 6d636b956f (このIDを非表示/違反報告)
ミルキーベイベ(プロフ) - めちゃめちゃ、面白いですね!!今後の展開が気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月26日 18時) (レス) id: 4df99fbe25 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なつ子(´∀`*) | 作者ホームページ:☆★☆★  
作成日時:2020年4月24日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。