episode15 ページ16
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ぎこちない会話をなんとか繋げて公園までたどり着く。
すっかり日は暮れて街灯だけが彼の顔を照らす。
「ねぇ、どうかしたの。」
「……別に大した用事では…いや、その…」
地面ばかりを見つめる彼はゆっくりと口にした。
「もし…」
「……もし?」
「もしも…好きでも無いヤツから告白されたら…お前は付き合うか?」
「え……それって……」
それって、遠回しに__
「あっ、、いや!勘違いすんなよ!今日また告白されてだな…!」
「え。……あ。そう、なの」
「お前に相談しようと思っただけで、別に、その……」
暗くてアーサーの顔ははっきりと見えない。
途切れ途切れの言葉が飛び交う。
昔はこんな感じじゃなかったのに、いつからだったか。
こんなに意識し合ってるのは。
声色だけで判別できるか分からないし、断言出来る訳じゃないけど
アーサーは、多分、きっと__。
「そうね。私なら…___」
___アーサー以外とは、付き合わないかな。
「…………俺以外とは、付き…合わない…」
「……うん。」
のぼせたよう熱い頬。
血液が喉元を掻きまわるような感覚。
背筋に電撃が走るような寒気。
抑えられなかった自分の気持ちが零れた瞬間だった。
自惚れでも良い。
幼なじみの勘が、今だって、合図したの。
それだけ。
幼なじみと言うブランドを捨てるのは名残惜しいけれど。
「今日、"私も"伝えようと思ってたの。私、アーサーの事が…__」
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なつ子(´∀`*)(プロフ) - ミルキーベイベさん» わあああコメントありがとうございます!!!(大号泣)とても久しぶりに書き出したので心配でしたが、めちゃくちゃ面白いと言っていただけるなんて…!本当に嬉しいです! 今後どうなるでしょうかね…(*´艸`) はい!はりきって更新します!!お楽しみに(^^*) (2020年5月29日 19時) (レス) id: 6d636b956f (このIDを非表示/違反報告)
ミルキーベイベ(プロフ) - めちゃめちゃ、面白いですね!!今後の展開が気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月26日 18時) (レス) id: 4df99fbe25 (このIDを非表示/違反報告)
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