34 バレンタイン ページ35
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『……。』
「落ち着けA!早まるな!」
『…この熱した鉄板でプロイセンの顔面崩壊させても私の罪にはならないと思う。ええきっとそうよ、これであなたは今年「チョコ貰いすぎて困ったゼ」ってならないもの。』
「まて!俺が悪かったって!落ち着け!!」
プロイセンよ、君はイタちゃんの為に尽くしたそうだが
残念ながら成果を持ち帰ることはできないようだ…。
こうなる少し前
プロイセンは自分の行動について彼女に話した。
自分は新聞部に頼まれて情報収集をしていること。
屋根裏でAの様子を撮っていること。等
Aに喧嘩を売るような内容ばかりだ。
ここでこらしめようと思ったAは
先程使っていた鉄板を取り出したのだった。
ご愁傷様ですプロイセン。
「まてまて待て!!頼む!なんでもするから暴力だけは止めろ!!」
『へぇ、なんでもしてくれるの?』
冷たいタイルの上で正座をしている彼を見下ろし
彼女は深いため息をついた。
『じゃあ…』
「…おう」
『チョコ、作るの…手伝ってくれる?』
少し表情が和らいだ彼女にプロイセンも安心し
俺様にまかせとけ と承諾した。
「俺様にかかればチョコなんて絶品ものに生まれ変わるぜ!で、溶かしたチョコどれだ?」
『…これ』
「………え。これ、炭を水で溶かしたやつだよな?」
『殴るよ』
「え、マジかよ…」
Aの可愛さとか肌の美しさとか
そういう所は知っていたプロイセンだが
料理の下手さを目の当たりにした彼は絶句した。
「と、とりあえず新しいチョコ使おう、うん。こいつはもう生まれ変われねぇ。蘇生できる気がしねぇ。」
『それ以上言わないでよばかぁ!!』
魔術を使ったとしてもこいつはもう治らないと言えるほど
チョコが悲惨なことになっているのだ。
冷蔵庫から新品の板チョコを取りだし作業を始める。
「よし、じゃあやるか」
*
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Amber(プロフ) - なつ子(´∀`*)さん» ありがとう!先生と誕生日一緒なんだ! (2017年2月4日 16時) (レス) id: 3834fe79dd (このIDを非表示/違反報告)
なつ子(´∀`*)(プロフ) - Amberさん» コメントありがとう! なるほどね!!そしてエコだね!!← てか、誕生日もうすぐじゃん!?覚えておくよ! (2017年2月4日 16時) (レス) id: 7888d27ae5 (このIDを非表示/違反報告)
Amber(プロフ) - 誕生日がバレンタインの次の日だから毎年余ったチョコ貰うよ!← (2017年2月4日 16時) (レス) id: 3834fe79dd (このIDを非表示/違反報告)
なつ子(´∀`*)(プロフ) - 綾香さん» そうなんやね!それやったら、チャット可の「なつ子さんが作った作品リスト」ではなそう^ ^ (2016年11月4日 22時) (レス) id: 3c0a3a20bc (このIDを非表示/違反報告)
綾香(プロフ) - なつ子ちゃん!!ごめんね!!ボードが何故か送れないみたいでここにきました(汗)本当ごめんね〜。゚(゚´ω`゚)゚。ボードから返信できないみたい…!! (2016年11月4日 22時) (レス) id: d184492f26 (このIDを非表示/違反報告)
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