【学ヘタ】掲示物がおかしいよ、新聞部【ギャグ】

02　登校中の響き ページ3

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バンッと勢いよく扉を開けたAに


新聞部の部員は目をまるくする。


日本は口に出さず思った。




「(あら、今日もヘルメットをかぶってらっしゃる)」


「わぁ〜、今日もヘルメットかぶってるんだA」




代わりにイタリアが口にしてくれるものだから。



イタリアは


Aにお菓子とコーヒーを準備しながら尋ねた。




「ねえねえ、今日は何の用事〜?あ、このあと暇だったらデートなんてどう?この間いいお店見つけたんだ〜」


『用事は昨日と同じ。あとこの後は授業あるから暇じゃない。あと昨日と全く同じ事聞くのやめよーぜ』


「『辛い過去は忘れよう!』って言うでしょ!」


『辛い過去からの反省は忘れるなバカ』



「で、Aさんは何の用事で?」


『……日本、……さっきの話聞いてた?』


「はい、聞いてましたよ」



『じゃあどこから?』


「『忘れるなバカ』辺りからです」



『日本……アンタ病院行った方が良いって…』




カップに入ったコーヒーを一口飲み


Aはヘルメットをかぶったまま話した。




『じゃあ、忘れん坊のあんたらにもう一度言ってあげよう。本題ね』




読者の方もお気づきかと思われますが


今ドイツさんが不在なんですよね。


正確に言えばかれこれ3ヶ月ほど不在中。


ちょっと聞いてよそこの奥さん。


ドイツさんったらお兄さんの介護……じゃなかった


看病してるんですって。


ここ最近お兄さんの熱が酷くて離れられないんだとか。



…まぁ、お兄さんは本当は元気で


ブログのネタ探してるだけだろうって噂になってるけどね。


この前ブログアップされてたし。


それに弟さんが巻き込まれて……ああ〜ふびんー。




で、ドイツ不在のため掲示物が最近おかしい。


だから直して欲しいとAは頼んでいるのだ。



彼女は眉間にシワを寄せたまま


ぴらぴらと掲示物の１つを見せた。




『これは何ですか。』


「ピンポーン!はいはーい!俺分かるよ〜♪Aの寝顔でありま〜す!」


「えっと……わっつでぃす?」



『イタリア、これははや押しクイズではないっ!あと日本!誰も英語訳をしろとは言っていないでしょう!?』




ゴッツン"と頭突きをされたイタリア。




「なんで俺だけぇえ!?」


『日本はこのあと病院に行くからね。日本の認知症の原因が私になったら逮捕されるでしょ?』


「俺に暴力してる時点でつうほうー!」




ヘルメットの固さに涙が出る。




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