【学ヘタ】掲示物がおかしいよ、新聞部【ギャグ】

12　調理実習 ページ13

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今回の課題は『ガトーショコラ』。


ホワイトボードの前に立って


作り方をてきぱきとフランスは説明する。


彼時々、こちらをちらりと見てドヤ顔するので


Aはイライラしてたまらない。





「じゃ、早速作っていこうか。まずはオーブンの温度を調整しておいて。次に湯煎でチョコレートとかしてね。」




「調理開始〜♪」と合図をしたフランスは


オーブンの温度調整をするAのもとにやってきた。




『なぜこっちに来るっ』


「問題児を放っておいたら大変かと思ってね」


『誰が『問題児』っだて?』




「冗談だよ」と笑う彼に腹がたつ。


あと、冗談とか言ってるけど


彼女を監視している事には間違いないのだ。



今すぐおめぇの頭をオーブンにぶちこんでやろうか。


と、Aは思いつつも


本気で調理を成功させようと考えていた彼女はしっかりと準備を整え、作業に移った。




『…、、湯煎か…』




まずは湯煎でチョコレートを溶かす。


フライパンに水を入れ加熱し


そこにチョコレートを入れたボールを入れる。


それで、溶けるのを待つ間にメレンゲを作る…。




「ちょっとちょっとA!?なんでチョコレート焦げてんの!?」


『え?』


「なんで!?湯煎なのに、方法あってるのになんで焦げてんのコレ!?」



『時間短縮で、魔力使ってほぼ直加熱させて…』


「方法間違ってる!?それアウト!!」



『確かに今日は風邪ぎみだが…』


「どんだけ熱持ってんのお前!?マジで病院行ってきな、頭の!」



『う、うるさいっ、やり直すから黙ってて』



フランスが監視してて本当に良かった…。


このままだと病院送りが絶えなくなるところだった。


彼女はほっぺをプックリ膨らませて


もう一度湯煎からやり直す。


今度は魔力無しで、ちゃんと手作りで参る。



生地を型に入れるまではできた。


次に、オーブンへ入れて30分ほど焼く。




ドカンッ。




「ちょっとぉぉっ、なんでオーブン爆発すんのぉぉっ、、」




フランスはもう涙目だ。




『いや、いつも通りにしたんだけど…』


「Aのいつも通りはダメ!と言うか、いったいいつものやり方どうなってるの!?」


『オーブンにエネルギー使わせるのは気の毒に思うから、魔力貸してあげてるけど』


「爆発する方がもっと気の毒だけど!?」




どうやら火(魔力)の使い方がなってないようだ。



こうして真っ黒なガトーショコラ(炭)が完成したのだった。




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