【学ヘタ】掲示物がおかしいよ、新聞部【ギャグ】

10　使用理由 ページ11

.




「いやぁ、貸してくれてThank youだぞA!」


『別に…。あと、「貸した」んだからちゃんと返してよ?』


「分かってるわかってる」




結局アメリカのおねだりに負けて


Aは売店のハンバーガーを買ってあげた。


向かい合わせで席につき


Aはシェイクをチュウと吸う。




『ねぇ、主人(イギリス)でも良かったんじゃないの?お金借りるの』




彼女は疑問が解けないため直接目の前の彼に聞いた。


正直、アメリカがお金を返してくれるか疑わしい。


できればこう言った「借り物」には


アメリカと関わりたくない。


そう思っていたからこそ


なぜ自分が選ばれてしまったか聞き出したい。



彼は手についたケチャップをペロリと舐め


キョトンとしたまま言う。




「イギリスは嫌だよ」


『それはなんで?』


「だってイギリスはAじゃないし」


『は?私だって主人じゃないわよ』



「うん。だからかな」


『……?』




いまいちアメリカの言う事がわからない。


自分が女だから


反撃しないとでも思ったのだろうか。


だとしたらおちょくってる。


逆に私は反撃したくなるだろう。




「じゃ、ごちそうさまでした。明日返すね、お金」


『え?あぁ、わかった…』




じゃねぇ〜と手を振って行ってしまった彼。


呆然として上手く返事ができなかったA。


悩んでも仕方ない。


そう思って席を立った時だった。




『、、…なにコレ…』



アメリカが座っていた椅子に


わざとらしく置かれた一枚の紙。


手に取り内容を見てみると…。




【アイドルの秘密暴露!!】

みんなのアイドルAさんのスリーサイズ分かっちゃったよ!


ファンにとって幸せだよね〜♪
はいはい、それでスリーサイズは〜




グシャ、グシャ、グシャ。


彼女はありったけの握力で


脅し用であろう紙をシワだらけにした。


そしてヘルメを手元に出し


アメリカの後頭部めがけて投げた。



またもやクリティカルヒット。


遠距離攻撃も可能とは…、恐るべしヘルメット。


彼女は彼に近づき仁王立ち。




「ウグぅッ、、痛いじゃないかぁっ」


『アメリカ、金はもういい。体で払えバカ』


「………え、、えぇ!?……良いのかい!?」



『……は?』


「ぜひとも体でやらせていただくよ!」



『は?』




この後、イギリスとAにふるボッコにされるアメリカがいた。


アメリカは何に喜んだんだか…。かっこ笑い。




*

11　調理実習→←09　使用理由

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す