辛いです、煉獄先生。【炎柱】

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煉獄side





「全力で来い！！！」


『はい！！』




火宮はそう言うと、固く竹刀を握りなおした。







_嗚呼、


やはり、この子の瞳には、炎が灯っている___。




俺に向かって、躊躇わずに一直線で立ち向かってくる彼女の姿を見て、


父上が探していた逸材は、
きっとこの子のような逞しく、芯のある子なのだろうと再確認する。



俺は、竹刀を握り締め、
彼女の力強い太刀を受け止めた。







「_______ｯ！！」









____なんという力！！！




今までに体感したことのない、凄まじい衝撃が腕に走る。


俺は歯を食いしばり、全力で押し返した。







(…む！！！)



不意に身体が軽くなって、身体が間合いから離れたことを認識する。




崩れた姿勢を整え前を見ると、
少し息を切らした火宮は、笑って言った。


『…やはり、貴方は一筋縄ではいきませんよね』








”私は、やります！！！そして、
必ず勝ちます！！！”







先程の彼女の言葉が頭に浮かぶ。



全力で立ち向かうと言いながら、自分が一番彼女のことを軽視していたのかもしれない。




(よもやよもや！
このような態度で対戦しては、かえって火宮に失礼になってしまう！)


俺は反省し、今度は自分から攻撃をしかけた。







「『ｯ___！！！』」









…いつだったか、俺が幼い頃、剣道場で一人夜まで鍛錬を続けていた時のことだ。

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