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煉獄side
「よもや……」
まさか、門下生が全員いなくなってしまっていたのか…。
なんという失態。励まそうと発した言葉が裏目に出てしまった。
槇「……チッ」
火に油を注いでしまったようで、父上はいっそう機嫌が悪くなっている。
千「あ…ゆ、夕食の準備をしてきますので…失礼します!!」
___兄上、後は任せます…ッ!___
そう訴えかけるような目で、一瞬俺の顔を確認した千寿郎は、
小さくお辞儀をした後、足音をたてずにそっと部屋を出た。
( はて、どうしたものか… )
何を言うべきか考えていると、
父上が先に声をかけた。
槇「・・・杏寿郎」
「はい!!父上!!」
槇「お前、さっき”心に炎を宿す”と言っていたな。」
「はい!!そう申し上げました!」
そう答えると、
父上は、少し顔色を変えてこう言った。
槇「……”この時代”に、そんな奴がいると、お前は思うか?」
お前は、思うか?
お前は___
「俺は__」
父上は、怒っている様ではなく、真剣に俺に問いているように感じた。
…………果たして、どうだろうか。
少し考えてから、俺ははっきりとした声で答えた。
「俺は___いると思います!!」
ある、出来事を思い出したのだ。
それは、ふた月ほど前のことだった。
尾崎「煉獄先生!!うちのクラスて不死川先生と田中君が______」
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暫く煉獄sideが続きます
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ひなた(プロフ) - コメント失礼します。語彙力がすごい上にとても話が面白いのでこの作品推しますよ!この作品大好きです。 (2023年1月10日 15時) (レス) @page9 id: 766649bc8e (このIDを非表示/違反報告)
靈菜(プロフ) - コメント失礼します!ほぼ毎日読ませて頂いてます!話の構成がとても上手ですごく憧れてます!どのような感じで考えているのか、良ければぜひ教えて下さい! (2021年10月2日 22時) (レス) @page2 id: b6a4af0785 (このIDを非表示/違反報告)
餅(プロフ) - ひかるさん» 合掌…!!?こちらこそ朝早く読んでくださって本当に嬉しいです!ありがとうございます! (2020年11月29日 8時) (レス) id: 55e2874e26 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 朝から震えが止まりません・・・!更新ありがとうございます!(合掌) (2020年11月29日 8時) (レス) id: e49f586e8e (このIDを非表示/違反報告)
餅(プロフ) - ゆず@yuzuさん» そんな、感情移入してくださっていたなんて…光栄です…(泣)はい!更新頑張らせていただきます!これからもぜひよろしくお願いいたします! (2020年11月28日 13時) (レス) id: 55e2874e26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わらび餅 | 作成日時:2020年11月15日 9時