メンヘラ2号 ページ7
「…五条悟」
なんというか拍子抜けだった。
構えていたこっちが恥ずかしいくらいには。
もっと突っかかってくんのかと思ったわ。
入ってきた時とは明らかに様子の違う五条に不信感を抱く。てか五条って…。もしかして御三家の坊ちゃんか。しかも無下限術式と六眼持ってるとかいうあの坊ちゃん。
小さい頃から常に持ち上げられて育ったんだろう。
そりゃあこんな性格にもなるわな。
何故こんなクソみたいな性格になったのか納得出来たところで担任の話に耳を傾けた。
悟 side
こんなはずじゃなかった。こんな予定じゃなかったんだ。
ウザイほど媚びを売ってくるであろうクラスメイトにでかいツラして見下して。んで適当に女と遊んで呪霊祓って。
それがどうだ。まずこいつらは媚びを売ってこない。それどころか蔑んだ目で俺をみやがる。それに今俺の頭はあの天宮Aとかいう男でいっぱいだ。
こんなはずじゃない。こんなはずじゃなかった。
この俺が、誰がどう見ても完璧なこの俺が男に。
華奢でもねえ可愛くもねえ半グレ野郎に
信じれなくて、信じたくなくて頭がぐるぐるとかき混ぜられる感じがした。
「…あぁ、気持ちわりい」
吐きそうだ。
吐き気の原因でもある天宮Aを睨みつけるように見るとかなり大きめの飴玉を舐めているのか頬が不自然に膨らんでいた。
その姿だけでも心臓がバクバクと音を立て始める。
うるせえ、握りつぶすぞ。
しばらく見ていると視線のせいで居心地が悪かったのか席をたちこっちに向かってくる。
「あの、飴…なめるか?」
「…おー」
話しかけられた!
上がりそうになる口角を無理やり押さえ込み無愛想に返事をする。
天宮Aは少し気まずそうに1つ飴玉を渡してきた。
ああ、ダメだ。欲しい
欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい
どうしようもない独占欲が身体中を駆け巡る。
「…も1個ちょーだい」
今度は少し嬉しそうに渡してくる。
表情は余り変わらないものの何故か伝わってくる感情の変化に愛しさが込み上げる。
可愛いな。
可愛い。
俺が守ってやるから。
だからこっちにおいで
おいで
おいで
A
.
ゾッコンLove♡な悟くん
いつの間にやら星が赤い。
ありがとうございます!
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もぶ(プロフ) - ウウ...好きです...何回も読み返しています...!更新待ってます... (2022年10月17日 1時) (レス) @page11 id: 38a56b994f (このIDを非表示/違反報告)
もっけちゃん - コメント失礼します。凄い面白いです!!何回でも読み返し出来ちゃうぐらい面白いです!更新待ってます!頑張ってくださいね! (2021年5月9日 23時) (レス) id: 13ab1ddfb6 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐 - あの、すいません。私あなたの作品ずーーーーーーと!待ってたんですけど。まだ更新されてなくてとても残念だとおもっています。少しずつでもいいので更新してくれませんか?貴方の考えたこの小説すっごいおもしろいので!! (2021年4月22日 23時) (レス) id: c3188baa62 (このIDを非表示/違反報告)
キース(プロフ) - 読みながら顔が自然とにやけてしまっていた事は内緒です。 (2021年2月20日 20時) (レス) id: 7e1a44873b (このIDを非表示/違反報告)
たか(プロフ) - なんなんばんさん» 神だなんて恐れ多い…!もっとニマニマさせられるように頑張りますね!! (2021年2月10日 1時) (レス) id: f00cd55e90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たか | 作成日時:2021年1月22日 1時