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酒に呑まれた潔をタクシーにぶち込み家へ送る。それから家に帰ったからもう2時をすぎていた。もちろんタクシー代は潔の財布から出てます!




もう凛は帰ってきているのだろうか。それとも彼女と一緒に家にいるのだろうか。そしたらしんどいな。まぁさすがに寝てるよね。



今日は月がまん丸で綺麗だ。すぐにシャワーを浴びてもう一杯だけ飲んでしまおうか。そういえば店長がお土産で沖縄のメレンゲ菓子を買ってきてくれた。あれは美味しいんだよな。おつまみにでもしよう。





そうすれば凛のことなんて考えなくて済むだろう。




少し重いような足を無理やりあげてスキップをして鼻歌を歌う。こんな真夜中に鼻歌なんて迷惑だからほぼ聞こえないカッスカスの鼻歌だ。




『♪たっだいま〜』




スキップをしながら家に入りそのまま服を脱ぎながら風呂に入る。




シャワーを浴びながら『あ゛〜』とつぶやく。幸い隣の部屋は静かだ。ただ、今日見た光景が鮮明に目に浮かぶ。しんどい。私も人目をはばからずに外で凛に飛びつきたい。好きって言いたい。愛を伝えたい。でもできない。私は彼女じゃないんだから。




気分を晴らすために鼻歌まで歌っていたはずなのにシャワーで全てかき消されたようだ。



美味しい酒と大好物が食べれるんだ。気分を上げろ。私は風呂を出てタオルで拭きながら鼻歌をまた再開する。パジャマを着ようとして持ってきていないことに気づく。もうすぐ夏になるにしても少し寒いだろう。タオルはびっちゃびちゃになってしまったから洗濯機にぶち込んで生まれ状態で化粧水をぬりながら部屋へ進む。



タンスを開けお気に入りの下着を身につける。パジャマはどこだっけ?あぁベッドの上に脱ぎ捨てて行ったんだった。



ベッドを見るもパジャマはない。え?私どこ置いたっけ?と思い枕の横を見ると綺麗に畳んで置いてあった。なんでだると思いつつも酔いの回った頭は回らない。着ようと思い取りに行く。だが途中で諦めてベッドにダイブした。痛い。なぜか痛い。ベッドが固いはずないのに。サッと青ざめて頭が冷静になっていく。そしてたどり着いた答えに思わず鼻歌に終止符がうたれた。






「ひっでぇ鼻歌だな。」







『……は』






Q:なぜベッドが固いか

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作者名:macaron | 作成日時:2023年4月2日 21時

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