Queen's game 43 ページ48
貴女side
『まぁ、言い訳にしてちゃいけないんで。同じ一年の仁花ちゃんも似たような境遇なんですし、がんばりま…』
夜「別に、そこまでがんばらなくても…いいよ。もっと…のんびりでもいいよ」
……ぇ、抱きしめられた…?…慰め、かな……ってか近寄られて少しびびった自分が憎い。いつまで先輩にビビってるつもりだよ
自分の脅威だった先輩はいなくなって、今の脅威はお子様の同い年だけ。それなのに、知らない先輩は怖いだなんて……笑える
のんびりか…
『……夜久さんの言う通り、ですけど…やっぱり…』
夜「やっぱり、こんな知らない先輩の言うことなんて信用できない…よな。……ごめんな、少し心配になっちゃって。……今回は見えるところで倒れてくれたから、俺たちも気付けたけど…知らないところで倒れてたらって思うと…少し怖いよ」
『………心配してくれるのは、嬉しいですけど…夜久さんが、そこまで私を気にかける理由がないじゃないですか。…なんで、私なんかに』
……こっちに引き入れようかと思ったけど、いい人すぎてまた申し訳なくなってきた。もう十分手が汚れてしまった私に、この人はもったいなさすぎる。
普通の、いい先輩。…昔の私が求めてたような、所謂【良い先輩】
とうに自分の心は歪んでしまっているし、みんなからの歪んだ愛を食事のように食べる私には必要なく、ひどくもったいない先輩
声をかけてしまったけれど、多分無理。この人がこちらに来ることはきっとないし、この人を引き入れたいと思うこともきっとない…多分
夜「私なんかとか言うなよ。……君は十分特別な存在だろ。そうじゃなきゃ、あんなにもみんなが君を庇おうとするわけがない……俺だって、こうして君にばかりかまってしまうのだって…君の魅力の一つだろ」
『……っえ?…そんな、私夜久さんに気にしてもらえるようなこと…してない…』
あれ…?また…?また知らないうちに何かしてたか…?
いやうん、青城の時からずっと思ってたけどなんか知らないうちに好意持たれやすいな…?五歳児とかに見えるのか?…わからんでもないが…
夜「……たまに、君がそばにいる人たちに愛想笑いじゃない笑みを見せてるのが…たまらなく羨ましい瞬間があった。その存在が、俺であって欲しいと思ったりして………普通の先輩の感情だと重いかな」
『……私は、好きですよ。…そういうの』
……良かった、この人も…こちら側の人間だ。
Queen's game 44→←Queen's game 42
711人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mika(プロフ) - 征狐さん» ほほうなるほど…ありがとうございます! (2022年7月20日 8時) (レス) id: 4da161d36b (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - mikaさん» 能力者とかではありません。言霊というある意味霊的な力を頼った催眠術を使える、と思って頂くのが近いと思います。魔法=暗示であり、例えみたいなものと理解して頂ければ大丈夫です。 (2022年7月20日 2時) (レス) id: cb57443e1b (このIDを非表示/違反報告)
mika(プロフ) - 結局夢主ちゃんは何かの能力者か何かなんですか?魔法って何ですか?? (2022年7月19日 12時) (レス) @page9 id: 4da161d36b (このIDを非表示/違反報告)
いろは - とても面白いですね。更新頑張ってください!! (2021年4月18日 9時) (レス) id: 88cee06acb (このIDを非表示/違反報告)
すぷーん - んんっふ/// リクエスト採用してもらえて、本当に嬉しいです…!私的には夢主ちゃんがキャラ達と絡んでいるだけで最高!なんですが、も…もう返事を頂けただけで冷蔵庫食べられる位、生命力upしそうです!!! これからも推してます…!頑張って下さい!!!! (2020年9月7日 14時) (レス) id: 3ff78f13dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:征狐 | 作成日時:2019年2月27日 7時