Queen's game 20 ページ23
月島side
ほんとに最悪。日向と影山は揉めるし、そのせいでこっちにも飛び火しかねないし
唯一癒しと言えるAもずっと青城といるかと思えば今日はなんか音駒のところにいるし
あのクロオさん、苦手なんだよな…近づきたくない
月「…顔洗いに来ただけだし、さっさと帰ろ」
次はサポート側だから楽に過ごせる。正直二人がぶつかったからあんまり試合出たくないし
そんな呑気に歩いてた僕の目の前で事件は起こった
月「Aっ！！！！！」
大きく手を伸ばしても、どんなに早く走ろうとしても追いつかない。どうして、僕の身長はこういう時に役に立たないのか
ドサッ！
目の前から聞こえる”人の倒れる音”。それは紛れもなく、ずっと切望したAの発した音で。苦しそうに呼吸をしながら彼女は体育館の床に倒れていた
及「A！！？？」
菅「救急車案件か！？」
黒「いや……大丈夫、この程度なら軽度の熱中症だ。涼しいところで休ませよう」
月「だ、大丈夫って！倒れたんですよ！？」
黒「落ち着けお前ら。練習中の熱中症なんてよくある話だ。保健室…って言ってもわかんねぇか。俺案内するからそこののっぽくん、彼女運んでくれ」
月「え、はい！」
小さくて柔らかい彼女を姫抱きするのはこれで二回目で。一度目は聞こえたあのやかましくも勇ましい声は今は聞こえなくて。代わりに苦しそうに唸る声ばかり
どうしてAがこんなことに
それしか考えられなかった。ようやく幸せになった彼女が、どうしてまたマネなんか入れて辛くしようとしてるのかも、なんで誰の助けも乞えなかったのかも、なにもわからなくて
ひたすら泣きそうだった
黒「今冷房入れたからすぐ涼しくなる。あとは…冷えピタとか濡れタオルだな」
月「手伝います」
黒「……どーしてこうなるまでなにも言わなかったのかねぇ…」
この答え、僕は知ってる。きっと、前話してくれたことが影響してるんだ。先輩が怖くて信用出来ない、信頼してる人以外にAが助けを求めることは……万に一つもない。それならこうやって倒れるのがAらしい
月「……声、かけられなかったんだと思います。…だから、責めないであげてください」
黒「…！…はは、わかったよ。そんな必死そうな顔されるとはねぇ。…君にとってこの子はそんなに大事なの？」
月「……はい。俺だけじゃなくて、みんなにとって大事な人です…きっと、今に分かりますから」
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mika(プロフ) - 征狐さん» ほほうなるほど…ありがとうございます！ (2022年7月20日 8時) (
レス) id: 4da161d36b (このIDを非表示/違反報告)
征狐(プロフ) - mikaさん» 能力者とかではありません。言霊というある意味霊的な力を頼った催眠術を使える、と思って頂くのが近いと思います。魔法＝暗示であり、例えみたいなものと理解して頂ければ大丈夫です。 (2022年7月20日 2時) (レス) id: cb57443e1b (このIDを非表示/違反報告)
mika(プロフ) - 結局夢主ちゃんは何かの能力者か何かなんですか？魔法って何ですか？？ (2022年7月19日 12時) (レス) @page9 id: 4da161d36b (このIDを非表示/違反報告)
いろは - とても面白いですね。更新頑張ってください!! (2021年4月18日 9時) (レス) id: 88cee06acb (このIDを非表示/違反報告)
すぷーん - んんっふ/// リクエスト採用してもらえて、本当に嬉しいです…！私的には夢主ちゃんがキャラ達と絡んでいるだけで最高！なんですが、も…もう返事を頂けただけで冷蔵庫食べられる位、生命力upしそうです！！！ これからも推してます…！頑張って下さい！！！！ (2020年9月7日 14時) (レス) id: 3ff78f13dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：征狐 | 作成日時：2019年2月27日 7時
