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松川side
花、そんなこと思ってたんだ
別に俺自身も接触を少なくしてるって感覚は無い。ただそう、言うならば”目に見える”接触が少ないだけ
ピロン♪/
松「あ、Aだ」
《今日のおやつ(チョコを持って撮った自撮り)》
松「今日の写真も顔半分見切れててやばかわいい」
松「てかこのチョコ3日前も食べてたっけ。今ブームなのかな」
《お昼ご飯の時間だからお昼も食べてね》
画像を保存してからメッセージを送る。既読は着いても返事は来ない、そういう約束だから
俺はAから毎食の度にメッセージを送って貰うようにお願いをした
毎日Aが何を食べてるのかとか、誰と一緒なのかとか、Aの体調がいいか悪いかとか、そういうのを知るために
”ご飯の時にご飯とAのどっちも写った写真をください”
なんてお願いしたのも最近のことで。合宿でAが倒れてから俺は特に体調面が心配でしょうがないのだ
なんて、建前は置いておくとして
本当は確証が欲しかっただけ。Aから愛されていると
合宿を超えてからAの支配下は広がった。良くも悪くも、本当に広く。それはそうだ、稲荷崎も音駒も梟谷も手駒にしてしまったのだから
そうなると、必然的に俺たちに割く時間は減るわけで。それがキツくて。……多分それで国見や花は必死こいて近くにいるんだと思う
俺は、ただAから愛されていればそれで良かった。嫌われていなければ良かった
だからみんなの前で仲良くする必要も、大騒ぎする必要も無い
Aに、メッセージを送ってもらおうと頼む時にまずこういった
”俺の事を愛していてくれる間は、今から頼むことをして欲しい”
だから、Aから連絡が来る間Aは俺の事を愛してくれているわけで。それなら、俺は焦る必要がないってことなんだよな
今日もまた1枚増えたフォルダを見返して俺は軽くスキップをしながら教室に戻った
- - - - - - -
及「結構さ、卑怯だよねまっつんって」
岩「さすが宰相の枠に収まっただけはある」
及「あんなこと言われたらAが断るわけないじゃんね」
岩「ずるい頼み方でずるい頼み事ではある」
及「好きなあいだはずっと連絡くださいって、要するに一生俺に送るメッセージの内容考えててくださいと同義だよね〜」
岩「Aの頭から自分の存在を消させない努力、お前も見習った方がいいんじゃねぇの」
及「俺はみんなと違って寵愛なんでいいで〜す！！！」
続く
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作者名：征狐 | 作成日時：2023年5月8日 2時
