マイペース王子様に振り回されてます。*HSJ*

マイペース王子様 *13* ページ19

海に行こう計画が決定した次の日、私ははとちゃんと水着を買いに来ていた。

「はとちゃん、お休みなのにごめんね……？」

「全然いいよ！可愛い(人1)の頼みだからね！」

「ありがとう……！」

「どんな感じのが欲しいとか考えてるの？」

「じ、実は………………」

「えー！？ビキニを買ったことがない！？」

「ちょ、ちょっと！声大きいよはとちゃん！」

「あらら、ごめんね！……でも本当に無いの？」

「う、うん。中学は色々あって1人だったし高1の時は、彼氏も居なかったしわざわざ行かなくてもいいかなーって……」

「マジか……こんなピュアっピュアな高2居るんだね……。」

「それ……褒めてるの？」

「当たり前じゃない！」

「ふーん……ありがとう(^^)」

「そっかー、じゃあ伊野尾の好きな色とか無いの？」

「んー、青かな？」

「じゃあ、青で店員さんに相談しよう！」

「うん！」

初めて入ったに等しい水着屋さん。
き、緊張。でも優しい店員さんのおかげで何とか決まった！……にしても高いな……。

サヨナラ、お小遣い……←

「助かりました！ありがとうございました！」

「またお待ちしています、彼氏さんとのデート、楽しんできて下さいね！」




………………ん？
私店員さんに慧くんと行くって言ったっけ？
さては………………





横を見るとはとちゃんが……

「ごめんねー！ﾃﾍﾍﾟﾛｯ」

いつもなら怒る所だけど、今日はわざわざ付き合って貰ったしな！

「今回だけだよ？今日はありがとう」

「ん、いいえ！海、楽しんできてね！」

「もう、はとちゃん大好き！またね！」

「私もさくちゃん大好きだよ？またね！」

なんて大好きを伝えあって←、水着を買えた安心感に浸りながら家へと足を早めていた。

ーあずさ便り *4*ー→←マイペース王子様 *12*

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す