無口少年は鬼の世界へ【鬼滅の刃】

無口が3人 ページ6

その後何だかんだあって生き残った。







鬼に普通の攻撃が聞かないと知り一時はどうなる事かと思ったが襲いかかってきた鬼は全部善逸が倒してくれた。







鬼って怖いんだね。
正直舐めてた。









そうだ、炭治郎は生き残っただろうか









｢…、!炭治郎｣







視界の端に炭治郎らしき人物をみつけ近寄ろうとするが腕を強い力で捕まれそれは叶わなかった。








｢善逸?｣









｢ぇ、あ…あの、俺の顔に傷とかある?さっきから痛くて｣








顔に?









｢…打撲痕が、ある。｣








｢ぇぇえええ！！だからじんじんしてたのか!気にし始めたら急に痛くなってきた！！助けてくれAー！い"た"い"よ"お"おおおお｣







俺にどうしろと。









取り敢えず善逸を黙らせるべく頬に手をやり









｢…痛いの痛いの、飛んでけ、｣









とやると照れたようにでへでへし始める。









｢(きもちわる…)｣








｢あー!今気持ち悪いって思ったでしょ!?思ったんでしょねぇ！！｣









｢…思ってない｣









間があった!!とまたギャーギャー騒ぎ出す善逸。







これは無視だな。藤の花を無心で見つめていると服の裾が引っ張られる。








後ろを振り返ると炭治郎。ボロボロだ。きっとたくさん辛い思いをしたんだろう。








｢炭治郎｣








｢…A、俺、俺、頑張って生き残ったんだ。痛くて辛くて、でも頑張ったんだ。だから…ご褒美、欲しい…｣








｢…ご褒美、何がいい。なんでも1つきいてやる。｣








｢…!せ、接吻、して欲しい、今此処で｣









せっぷん?接吻、









｢目を瞑れ、｣








ギュウっと効果音がつきそうなほど力強く目を瞑った炭治郎。






接吻、ってこれだよな。









＿＿＿ちゅぅ









炭治郎の口に軽くキスをおとす。








あれ、これって恋人同士がやるやつだよな?
もしかして俺聞き間違えた?でもやってしまったぞ。あれ、未成年に手を出した?捕まる？？









｢炭治郎、ごめ…え、｣









顔を真っ赤にして嬉しそうに笑う炭治郎。
不覚にも胸が高鳴った。
悔しいけどそこらの女性より全然可愛いと思う。









｢ありがとう、A。｣









まあ此奴が嬉しそうならいいか。

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