無口少年は鬼の世界へ【鬼滅の刃】

炎柱が2人 ページ12

Aを横目で見ながらお館様に膝をつく。
視界の端ではAが起き上がろうともじもじ両足すり合わせていた。




はぁ、Aは無自覚なのだろうか。
その行動でどれだけの男を煽っているのか理解していないようだな。






まぁいい。最終的にAを手に入れるのは俺だからな！！





毎日さつまいもの味噌汁を作ってもらおう！最高じゃないか！大好きなAに大好きな食事。






おっと、お館様が話し始めたのでそちらに集中しよう。








お館様の話はAが不思議な力を持っている、というものだった。



不思議な力とはなんだろうか。Aの方を見ると変わらず真顔、だが何処か戸惑った雰囲気を醸し出している。







まさか断る気ではあるまいな、?
許さん、俺は未来の婚約者として一刻も早くAのことを知り尽くさなければならない。







その一心でAに文句を言ってしまう。少し言い方がキツかっただろうか。普段気にしないような事まで気にしてしまう。
しかしどうやら違ったみたいで縄を解いて欲しいとの事だった。







喜んで解いてやるとお礼を言ってくる。
相変わらず真顔ではあったがどこか嬉しそうで花を飛ばしているようだった。








愛い！！！！！






その後Aは何も無い所から武器を出して見せた。俺以外の柱は驚いたのかAに刀を向けていた。




愚か。
小心者共め
Aはお館様のお願い通りに能力を見せてくれた。なのに何故殺気を向ける?
理解し難いな。








よもっ、Aの腕が斬られている…!?
あれ程綺麗な肌に傷をつけるとは…！
許せん！！





Aがゴソゴソとぽけっとの中を漁り始めた。どうやら絆創膏を探しているようだった。




絆創膏とは最近になり日本に訪れたそれはそれは凄い代物だ！！
知ってはいたがAと話をしたくてつい嘘をついてしまった。




するとAの代わりに胡蝶が話し始めた。
すまない胡蝶!胡蝶の説明が聞きたい訳では無いのだ!





もう一度わからないと言うとAが怪我があるかと聞いてきた。


むっ、これはもしや…くれるのではないだろうか!?





探せ杏寿郎！見つけるんだ!!怪我を！！！





身体をまさぐりにまさぐり見つけたのは蚊に刺され。Aに見せると黄色い絆創膏を貼ってくれた。








｢(なんか彼奴いつも以上に笑ってねぇか。)｣






｢(…怖い)｣






｢(何時もよりニコニコだわ!A君が大好きなのね！！可愛いわ！！)｣

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