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148 - 高3 花火大会 ページ9
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花火大会当日。
着付けの為に美容院の予約時間ぴったりに着いたタイミングでそのメッセージは届いた…。
今日花火に行く予定の5人のグループトーク画面。
紗奈やっほ〜!ごめん、私今日夏期講習の仕上げテストの日だった!
Aえ?遅れそうなの?
紗奈絶対行けない!楽しんできて!
慧あ〜!!俺は先約忘れてた〜!ごめんね〜
侑李勉強し過ぎで頭痛いかも。暑いの苦手だし…行ける人でどうぞ
いやいや…おかしくない？
大貴なんだよお前らアホだろ〜
話を合わせたかのように立て続けに届いたメッセージ。
やり方が雑過ぎるけど…
こ…これって…
紗奈に……嵌められたんだよね。
ー
A裏切り者!
主犯格にメッセージを送るとすぐに返事が来た。
紗奈青春は戻らない!一夏の思い出を作るんだ〜!
かっこつけて送ってきたメッセージなのに、
ハッとさせられた。
一夏の…思い出…。
これまでずっと大ちゃんと一緒だった。
でもこの先ずっと一緒なんて保証はない…。
きっと大学も違うだろうし、進学を期に引っ越すかもしれない。
そうなったら今年は大ちゃんと過ごす最後の夏だ。
大貴家にいる?迎えに行っていい?
大ちゃんからメッセージが届いた。もうこれは2人で花火大会行くってことだよね。
A今美容院で浴衣着てるから現地集合で!
皆がくれたチャンス…
良い思い出……作れるといいな。
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年8月19日 20時
