検索窓
今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:50,199 hit

153 - Daiki Side ページ14

.



- 大貴side



「うぅ…さすがにきつい…知念助けてよ〜」



侑李「やだ。大貴が連れて帰ってちゃんと話さないと意味ないでしょ」



「いや……いま一時的におんぶ交代してって言ってるだけだし!」



花火の丘で寝た可愛い酔っ払いを背負って、近くの道路まで歩いた。



久しぶりの再会だったのに、思い込みとお酒のせいで俺が来たことすら気付かなかったA。




「…さすがにタクシー呼ぼうぜ。このままだと落とすわ」



ドラマとか漫画みたいに女性を家まで運ぶ…なんて絶対に無理。



偶然見つけた神社近くのバス停ベンチで休憩した。








高校卒業してから学生時代の写真を見るたびに、蓋をしたはずの気持ちが再燃しそうになった。



でも気付かぬ振りをした。



卒業から2年くらい経って、Aの方から会いたいという連絡が来た。



彼氏が出来たのかと思ったらそういうわけじゃなくて…



その頃俺はもう美波とこっそり交際していたけど、Aと会うことを咎められたりしないし、普通にご飯を食べに行く仲になった。



きっと美波はその頃から俺の気持ちに気付いてたんだよな。



学生時代の恋を拗らせて、大人になってから不倫した父親のことを思い出す…。



父親と似たような過ちを犯している自分は最低だ。



美波と知念に背中を押されて、長年無視し続けたこの気持ちに向き合うことにした。



隣でタクシーを呼ぶ為に電話をしていた知念を見た。



「知念……ありがと」


侑李「まぁ来るまでしばらくかかりそうだけどね」


「ちげぇよ、タクシーのことじゃなくて」


侑李「わかってる」



驚いた俺の顔をじっと見て…ふっと鼻で笑って視線を外した。



侑李「……わかってるよ、何言いたいのか。何年一緒にいると思ってんの」



「ふふっ……俺は良い幼馴染を持ったな」



はいはい…なんて呆れ気味に流すけど、こういう時本当は喜んでるんだよね。



侑李「…可哀想だからもう泣かせないでよね」



知念は視線は前に向けたまま、飲みかけの缶チューハイを仰いだ。



空を見上げたら満月が出てることに気付いた。



月が綺麗…ね。



もうあんなキザで回りくどいことは言わない。



直接伝える。



ずっと気付いてた……
この気持ちが恋だって…



.

154→←152 - 高3 花火大会



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (125 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
226人がお気に入り
設定タグ:有岡大貴 , 知念侑李 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もちもち | 作成日時:2019年8月19日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。