006 - 朝目覚めると ページ7
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〜♪
今日も決まった時間に鳴り始める私のスマホ。
「うぅ……」
カーテンをまた捲ってしまうけど、今日は天気が悪いらしくて強烈な日差しは無かった。
私の顔に中途半端に乗ったカーテンから、ぼんやりと窓の向こうの空を見た。
どんよりした曇り空。今にも雨を降らせそうな黒い雨雲が広がっていた。
あぁ……雨の日って頭痛くなるんだよねぇ。
大学を休む言い訳を考えながら私はゆっくりと寝返りを……
寝返りを…………
寝返りがなぜか出来ない。
？「う〜ん………」
「っ！！」
耳元にかかった息に、思わず肩を竦めた。
後ろをそっと振り返ると、そこにいたのはやはり昨日と同じ人物だった。
もう……来ないでって言ってるのにな。
私の腰に腕を回して抱き枕にして寝ている大ちゃん。
彼がこうして私の部屋に上がり込むようになったのは家族のせいだ。
お姉ちゃんが彼に我が家の合鍵を渡していて、お母さんは彼が出入りするのを傍観している。
お父さんは仕事の都合で全国飛び回っていて殆ど家にいることはない。
これじゃあ本当に“お兄ちゃん”だ……。
もしお姉ちゃんが大ちゃんと結婚するようなことになれば、私は本当に義理の妹になる……。
こうやってなんの躊躇もなく私の部屋に来るのは、何とも思われていない証拠。
身体に回されている彼の腕から逃げるようにベッドから起き上がろうとした、
大貴「んん……A、待って」
「わ……」
腕に力が込められて起き上がるのを阻止される。
後ろから髪をかき分けられてうなじに顔を埋めてきた。
「つっ！！…やめて。…お姉ちゃんに言いつけるよ」
こうやって私で遊ぶのが好きなんだ。
大貴「………やめてほしくねーくせに」
不貞腐れたような声でぼそっと呟いた。
大貴「あ〜ねむ……人使い荒いんだよ…」
誰に言ってるのか分からない愚痴を吐きながら先に起き上がる大ちゃん。
少し濡れている頭、肩にはフェイスタオルがかかっていて、白いTシャツに黒い短パンを履いている。
シャンプーの香りが辺りに強く漂った。さっきお風呂に入ったみたい。
我が家の風呂に勝手に入ることもあるし、彼は一人暮らしで近所に住んでいるので、風呂上がりの格好で来ることもある。
どうせ飲み会かなにかで遅かったんでしょ。
卒業の単位が取り終わっていて就職先も決まっているらしい。良い御身分ですよね……。
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もちもち(プロフ) - くれはさん» コメント有難う御座います。涙出そうなくらい嬉して執筆の励みになります！今後も楽しんで頂けるような作品を書けるように頑張ります(^ ^) (2019年9月8日 1時) (
レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
くれは(プロフ) - 「雲の切れ間から」からもちもちさんの作品を読んでいます。もちもちさんが描く世界観や設定が本当に大好きで夢中になって読んでいます。これからも応援しています！ (2019年9月8日 1時) (レス) id: 2527cc3178 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - りおさん» 18歳未満の方にも楽しんで頂けるように意図的にページを分離している為、それを避けたいのです。作者都合で申し訳ありません。 ですが表示されず見れないのは悲しいです。マイページのR18コンテンツフィルタの設定はされてますか？ (2019年9月5日 5時) (レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - りおさん» コメント有難う御座います、大変嬉しいです。長文失礼します。 大人編へのリンクですが、貼りたい気持ちは山々ですが、占ツクのルール上、当ページも年齢制限ページに設定しなければならなくなります。 (2019年9月5日 5時) (レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - こんばんわ。いつも楽しんで読ませて頂いています(^^) 大人編が表示されないのですが次の更新の時で構いませんのでよければリンクを貼って頂きたいです(TT) (2019年9月5日 2時) (レス) id: ee188c657b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年9月1日 11時
