152 - 今更宣言なんて ページ6
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柚季「後ろに詰む物ないよね〜？」
大貴「うん、もう無いよー」
ゆずが車の後ろからこちらへやってきた。
つい先程までのやり取りのせいで動揺して顔が熱くなっている私を見て、目をぱちくり。
視線を横に立っている大貴くんに向けた直後、ニヤッ…と口元を緩ませて、それを隠すように『キャッ！』ってわざとらしく顔を両手で覆い、なぜかゆずの方が照れ笑い。
柚季「いいなぁ……羨ましいわ〜」
「ちょっ……、」
大貴「……あれ、ゆずちゃんに付き合ってんのバレてんの？」
「あ……うん、さっき部屋で話しちゃった……ごめんね」
それを聞いても、驚いた様子もなく車の方に戻っていくゆずの背中を見ている大貴くん。
大貴「あぁ…、いや、バレちゃったなぁ…ってあの時思ってたけどね」
思っても見ない発言に頭の中に疑問符が一気に生まれた。
「な、なんで？！ “あの時”っていつ？！」
大貴「え、あ〜……、てか、ほら……知 念達にも多分バレてるしさ」
「え、そうなの………なんか言われた？」
大貴「んーまぁ、そんな感じ？ あいつ昔っから勘鋭いんだよ。 もし訊かれたら正直に話そっか。 わざわざ公言することないと思うから」
まぁ……そうだよね。
今更突然『私達付き合ってまーす』なんて言うこともないか。
でもひとつだけ気になることがあって…
「亜里咲ちゃんは……？」
大貴「ん？」
亜里咲ちゃんは……
ちょっと他の人とは事情が違う。
彼女は大貴くんに好意を持ってるわけで。
ハッキリ付き合ってるって伝えた方がいいと思うけど。
大貴「ん〜、…………頃合いを見計らって俺から話した方が角が立たないかな」
「……そうだね………分かった」
浮かない表情を浮かべる私を見て、眉をハの字に下げて微笑む彼は、私の頭に乗せようとしたのか手を上に持ち上げかけて途中で下ろした。
大貴「だいじょーぶだって。 あいつと関係続けようなんて微塵も思ってねーから」
「……そんな心配してませんから」
大貴「…ほんと？」
「ほんとにっ！ そこまで嫉妬深くないもん」
大貴「ふーん」
嘘…
本当は物凄く心配してる。
出来ることなら今すぐここで彼女に隠していたことを謝罪して、「私彼女なんです！」って宣言したい。
それで、大貴くんとの距離感とか付き合い方とかちょっと改めて欲しい……仕事上の付き合いは仕方ないとしてさ。
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もちもち(プロフ) - 有岡担さん» 『雲の切れ間から』シリーズで題名あってますよ♪ 続編の方に感想コメント下さった方ですよね^ ^ 有難う御座います、頑張ります！ (2020年6月24日 8時) (
レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - 雲の切れ間からというお話から読んでます！題名あってますか…？間違ってたら申し訳ないです！大人編も読みました。どちらも面白かったです！更新楽しみに待ってます！頑張ってください。 (2020年6月24日 2時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - なーさん» ありがとうございます！大丈夫です♪ ぜひフォローしてやって下さい^_^ (2020年6月23日 8時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
なー - 最近読み始めました！Twitterは鍵垢(閲覧用)のアカウントでも、フォローしてもいいでしょうか？ (2020年6月22日 19時) (レス) id: 6d51b7543f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2020年5月22日 23時
