187 - 訳が分からない ページ42
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殉職した警察官の家族には賞恤金として自治体や国からお金をもらえる。それでなんとか進学もしたし、普通の生活も出来た。
だけど、お金に代えられない大事なものを突然奪われた。
どうしてそんな危険な仕事を選んだんだろう…
お父さんは幸せだったのかな。
大貴「思い出すの辛かったろ……話してくれてありがとう」
「うん……」
大貴「『愛してる』って言ってた」
「え？」
大貴「亡くなる間際に……伝えてくれって頼まれたんだ」
「どうゆうこと？ 亡くなった時、その場にいたの？」
事故に遭った時、大貴くんとお父さんは一緒にいたってこと？
侑李「ちょっと、どこまで話す気？！」
慌てた様子で会話を止めに入った侑李くん。
隣にいる大貴くんの腕を掴んで少し苛立った様子。反対に大貴くんはテーブルの上に置いてあるキーホルダーを無表情で見つめたまま。
大貴「ごめん知念。 約束なんだ……絶対このキーホルダーを返して伝えるって。 だから山田に頼んで、Aのことを探してもらった」
「え…なに？ 探して……もらったって……」
大貴「直接会う必要なんてなかった。ただ、彼が家族のことを愛していた…って、それだけ伝えてキーホルダーを返せれば良かったんだ」
白かったキーホルダーの猫は薄汚れてるけど、ビーズで出来た猫の目はあの頃と変わらずキラキラ光ってる。
手に取って顔を覗き込むと不安げな私が映っていた。
もう訳が分からない…
こんなに一気に信じられない事実が頭に入ってきて、おかしくなりそう。
大貴くんとお父さんに仕事上で接点があったことは分かった。
お父さんが私からのプレゼントを
ずっと大切に持っていてくれていたことも…
お父さんの想いも……
「訊いてもいい……？」
本当は訊きたくない。
その答えを聞かない方がきっと傷付かない。
たぶん、訊いちゃいけない。
心臓がバクバクうるさくて…
おかしいよね………
お父さんのことを知りたくて、真実を聞く為にここに来たのに。
もうひとつ、ちゃんと確認したいことがあった。
失いたくないもの……
疑いたくないこと。
「私とあの日、バーで出会ったのは……
……偶然じゃなかったってこと？」
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もちもち(プロフ) - 有岡担さん» 『雲の切れ間から』シリーズで題名あってますよ♪ 続編の方に感想コメント下さった方ですよね^ ^ 有難う御座います、頑張ります！ (2020年6月24日 8時) (
レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - 雲の切れ間からというお話から読んでます！題名あってますか…？間違ってたら申し訳ないです！大人編も読みました。どちらも面白かったです！更新楽しみに待ってます！頑張ってください。 (2020年6月24日 2時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - なーさん» ありがとうございます！大丈夫です♪ ぜひフォローしてやって下さい^_^ (2020年6月23日 8時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
なー - 最近読み始めました！Twitterは鍵垢(閲覧用)のアカウントでも、フォローしてもいいでしょうか？ (2020年6月22日 19時) (レス) id: 6d51b7543f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2020年5月22日 23時
