183 - 分からない奴 - 侑李side ページ38
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- 侑李side
クラシックが流れる静かな店内。駅近の商業ビルに入ってる店舗とは思えない落ち着いた空間だった。
「ハァ……」
大貴のやつ、遅……
天気が酷いから、ってわざわざ迎えに行ったけど、改札出て徒歩3分の建物なんだから別に行かなくたっていいのに。
(「優しくする必要ないと思うけど…」)
(大貴「優しくするとかしないとかじゃねぇから」)
彼女のことをなにか指摘するとすぐムキになるから、余計な感情をまだ持ってんじゃないかって不安になる。
(大貴「心配だから行くの。 雷がダメだ、って昔言ってたんだ」)
どこまでが本気…？
彼女のことを傷付けるだけだと思うな…
付き合いの長い僕でも、何を考えているのかたまに分からなくなる。
・
・
A「侑李くん……久しぶり」
半個室の仕切りが開いて、Aちゃんが最初に顔を出した。
「…どうも」
彼女と会うのは猫のキーホルダーを見つけてしまったあの日以来。少し気まずいのか彼女は視線を泳がせて、後から入ってきた大貴に助けを求めるように振り返った。
大貴「お待たせー」
「遅い」
大貴「ごめんって」
キッと視線をAちゃんに向けると固まってしまった。なんだか蛇に睨まれたカエルみたい。
別に威嚇するつもりはないし、
牽制とかそうゆう狙いはないんだけど、ついつい。
大貴が彼女の飲み物を注文して、それが届いてから本題に入ることにした。まずはついでの用件から。
「突然こんな形で呼び出してごめん。 あの年寄りの猫のことはLINEで伝えた通り、知り合いの猫好きの人に預かってもらってるから元気だよ」
A「そっか…良かった」
「事務所を留守にすることが最近多くてさ、世話は出来なくて……勝手にこっちで決めたのは悪かったと思う」
事情が変わったんだ。
猫の世話とかしてる場合じゃない。
「ちなみに、引き取れたり……しないよね？」
A「それは……ごめんなさい、色々考えてみたけど難しくて。私、毛のアレルギーがあって家で飼えないし、ニャゴさん高齢だから貰い手も見つからなくて」
「じゃあ今のままがいいね」
これでも一応探偵だから、人のネットワークは彼女より広いつもり。
猫を可愛がってくれる人のアテはすぐに見つかったし、彼女が問題ないならこちらとしては都合が良い。
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もちもち(プロフ) - 有岡担さん» 『雲の切れ間から』シリーズで題名あってますよ♪ 続編の方に感想コメント下さった方ですよね^ ^ 有難う御座います、頑張ります！ (2020年6月24日 8時) (
レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - 雲の切れ間からというお話から読んでます！題名あってますか…？間違ってたら申し訳ないです！大人編も読みました。どちらも面白かったです！更新楽しみに待ってます！頑張ってください。 (2020年6月24日 2時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - なーさん» ありがとうございます！大丈夫です♪ ぜひフォローしてやって下さい^_^ (2020年6月23日 8時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
なー - 最近読み始めました！Twitterは鍵垢(閲覧用)のアカウントでも、フォローしてもいいでしょうか？ (2020年6月22日 19時) (レス) id: 6d51b7543f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2020年5月22日 23時
