175 - なんでここに… ページ29
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侑李「勝手に他人の物触らないで」
持っていたキーホルダーと機械を突如侑李くんに奪われた。
「待って！！ 違うの……それ私のなの！」
大きな声を出したせいでニャゴさんがベッドの下に逃げ込むのが見えた。 猫のキーホルダーと機械と思しき物を見て訝しげな表情をしてる侑李くん。
侑李「…どうゆうこと？」
「昔お父さんにあげたものと同じなの…！ なんでここにあるのかは分からないけど」
侑李「っ…！！ な、なにそれ。 こんなキーホルダーどこにでも売ってるでしょ」
返す気は全くないみたいで、後退りして私と距離を取りつつ機械の方を弄りだした。
「猫のお腹のところ見て！ 消えかけてるけど油性ペンで書いてあるの、“おとうさん” って。 それ小さい頃の私の字だと思う！」
侑李「っ……、大貴のやつ……こんなもの隠してたのか」
舌打ちして妙な独り言を呟く彼。
どうゆうこと？ なんの話？
「おしえて…、侑李くんが知ってること全部……なんで…っ」
侑李「………」
「どうして…」
侑李「Aちゃ、
「なんでお父さんにあげたはずの物がここにあるの？！」
侑李「あ〜もう……ゆずちゃんっ！ 上がって来て！！」
私を無視して歩き出した侑李くんは階段の方に向かってゆずを呼んだ。
柚季「なーにー？」
階段を駆け上がってきたゆずが部屋に入ってきた。
侑李「ごめん、Aちゃん連れて帰ってくれない？」
柚季「え？」
「話がまだ終わってないっ！！」
柚季「わわわっ、なになに？？ どーしたの？」
状況を理解していないゆずは、侑李くんに詰め寄る私を止めるように間に入ってきて『やめなよ』って肩を掴んできた。
「納得いくまで帰れないよ！ 大貴くんはどこ？！」
柚季「ちょ、ちょいちょい…どしたのA。 なんでこんなにテンパってるの？」
侑李「……僕らのこと誤解してるみたい。 一旦頭冷やさないと話なんてできない。 今日はもう諦めて」
「………」
＊＊
結局、キーホルダーは侑李くんに取られたまま探偵事務所を追い出されてしまった。
彼の言う通り、私はパニックを起こしていて過呼吸になりかけていたので駅前のカフェに場所を移して落ち着くことにした。
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もちもち(プロフ) - 有岡担さん» 『雲の切れ間から』シリーズで題名あってますよ♪ 続編の方に感想コメント下さった方ですよね^ ^ 有難う御座います、頑張ります！ (2020年6月24日 8時) (
レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - 雲の切れ間からというお話から読んでます！題名あってますか…？間違ってたら申し訳ないです！大人編も読みました。どちらも面白かったです！更新楽しみに待ってます！頑張ってください。 (2020年6月24日 2時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - なーさん» ありがとうございます！大丈夫です♪ ぜひフォローしてやって下さい^_^ (2020年6月23日 8時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
なー - 最近読み始めました！Twitterは鍵垢(閲覧用)のアカウントでも、フォローしてもいいでしょうか？ (2020年6月22日 19時) (レス) id: 6d51b7543f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2020年5月22日 23時
