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169 - 彼の部屋 ページ23











「突然ごめんね…」


大貴「いいや? 全然」



動物病院からそのままとんぼ返りで探偵事務所に帰ってきた私達。



私達が帰る頃には電車は運転再開していて、ゆずはそれを待って普通に帰ったみたい。『お茶いただきました(^^)お世話になりました☆』ってゆずの字で書かれた付箋がテーブルに乗っていた。



2階に上がると廊下を挟んで2つ扉があって、10畳ほどの広さの部屋に通された。



大貴「ここ俺の部屋。 トイレは廊下の突き当たりにあるから。 風呂は1階にあるからあとで案内するね」


「なんか……古いアパートみたいな作りなんだね」


大貴「そう、洗濯器も調理場も全部1階だしね。 色々あって……知り合いとかに部屋貸すことが多いからこうゆう作りになってんの」


「へぇ……」



大貴くんの部屋は半分物置みたいになってて、大量の段ボール箱やドッチファイルが壁に積み上がっていた。



ニャゴさんが入っているカゴを床に置いて中を覗き込んでみる。



大貴「Aはここのベッドで寝て。 そんな汚れてないと思うけど…」



いつのまにか持ってきていた枕カバーやシーツを交換している大貴くん。



彼の話によると、ここで寝るのは週2日くらいでそれ以外は仕事の都合でホテルや友人の所に泊まることが多いんだとか。



シングルサイズのこじんまりしたベッド。 大人2人が寝るには狭過ぎる。



「大貴くんはどこで寝るの?」


大貴「俺は適当にその辺か、いない奴の部屋で寝る」


「そんな……悪いよ。 私がその辺で寝るから」


大貴「なに言ってんだよ。 ここで寝んの!」



押し問答が繰り広げられて私が折れることになり、急に申し訳なくなってきた。



大貴くんこの旅行中ほとんど運転してたし疲れてるはずなのに、ニャゴさんの件に巻き込んでしまって…



「勢いに任せて来ちゃってごめん……」



これじゃあ彼がゆっくり休めないじゃん。



大貴「いいのいいの。 ニャゴさんはAがいた方が気が休まるだろうし」


「そう……かな? ありがと」



今から帰るわけにもいかないし、ニャゴさんを置いていくことも出来ない。 彼の優しさに感謝して甘えることにした。



.

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設定タグ:有岡大貴 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
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もちもち(プロフ) - 有岡担さん» 『雲の切れ間から』シリーズで題名あってますよ♪ 続編の方に感想コメント下さった方ですよね^ ^ 有難う御座います、頑張ります! (2020年6月24日 8時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - 雲の切れ間からというお話から読んでます!題名あってますか…?間違ってたら申し訳ないです!大人編も読みました。どちらも面白かったです!更新楽しみに待ってます!頑張ってください。 (2020年6月24日 2時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - なーさん» ありがとうございます!大丈夫です♪ ぜひフォローしてやって下さい^_^ (2020年6月23日 8時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
なー - 最近読み始めました!Twitterは鍵垢(閲覧用)のアカウントでも、フォローしてもいいでしょうか? (2020年6月22日 19時) (レス) id: 6d51b7543f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2020年5月22日 23時

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