161 - 重くなる気持ち ページ15
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嫌がる亜里咲ちゃんを引っ張って、駅前へと続く角の道を曲がっていったゆず。
2人の姿が見えなくなった後、自然と顔を見合わせる私達。
大貴「ははっ、なんだあれ。 ……もしかして気ぃ遣われた?」
「たぶん……ゆずなりに」
おせっかいだなぁ……
ニヤニヤしてたの腹立つ。
亜里咲ちゃん、気を悪くしただろうな。
ゆずにあんなあからさまにされたんじゃ、私達の関係を勘付かれてもおかしくない。
大貴「ゆずちゃんは良い子だよね。 最初会った時は『知念が苦手そうな子だな』って思ったけど案外仲良くしてるみたいだし」
「まぁ…うん」
それは確かに私も思った。
ゆずは天真爛漫で常に落ち着きない子だから。侑 李くんとはタイプが違うもん。
大貴「で……気を遣ってもらったはいいけど、流石に時間遅いし明日も学校でしょ?」
「そうなの。 だから帰んないと」
大貴「そか」
次会えるのはいつかな……
また忙しくて1ヶ月くらいで会えなかったりするのかな。
「帰りたくない……」
暗いコンクリートを見つめながらそうボヤいて大貴くんの方をチラッと見ると、困ったような笑顔を浮かべたから、慌てて訂正した。
「あ、えっと……帰るよ。 帰るんだけど………久しぶりだったし楽しかったからつい」
大貴「うん」
面倒くさい女を発動してしまった。 好きになればなるほど気持ちが重たくなる。
………恋ってそうゆうもの?
大貴「俺もほんとは帰したくないけど……」
正面に立った大貴くんが、私の髪を指で掬い取るように絡めて遊んでいて手がピタッと頬に触れた。
心臓が分かりやすく鼓動を早める。
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もちもち(プロフ) - 有岡担さん» 『雲の切れ間から』シリーズで題名あってますよ♪ 続編の方に感想コメント下さった方ですよね^ ^ 有難う御座います、頑張ります! (2020年6月24日 8時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - 雲の切れ間からというお話から読んでます!題名あってますか…?間違ってたら申し訳ないです!大人編も読みました。どちらも面白かったです!更新楽しみに待ってます!頑張ってください。 (2020年6月24日 2時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - なーさん» ありがとうございます!大丈夫です♪ ぜひフォローしてやって下さい^_^ (2020年6月23日 8時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
なー - 最近読み始めました!Twitterは鍵垢(閲覧用)のアカウントでも、フォローしてもいいでしょうか? (2020年6月22日 19時) (レス) id: 6d51b7543f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちもち | 作成日時:2020年5月22日 23時