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159 - 怒りの矛先 - 侑 李side ページ13

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- 侑 李side



A「えっ……?」


大貴「……亜里咲」



驚きと困惑の表情になったAちゃん。 大貴が制止するかのように名前を呼ぶけど、亜里咲ちゃんは気にせず話し続けた。



亜里咲「あなたのお父さん、家族のこと放って遊んでただけじゃないの? 単身赴任かなにか? 罪悪感を消す為に旅行行って甘いもの与えてただけでしょ」






 

これは、まずい。








大貴「何にも知らないで勝手なこと言うな。 ひとの家族にそこまで言うことないだろ」



あ〜あ……
なんとなく予想ついてたけど、亜里咲ちゃん地雷踏んじゃった。



大貴も落ち着いてよ…
Aちゃんに関することで君が怒ったら、余計に亜里咲ちゃんを刺激するっていうのに。



亜里咲「な……、なんなの……。 別に個人的な主観を言っただけじゃん。 なんで大貴がムキになるのっ!!」



予想通り、大貴ではなくAちゃんを睨み付ける亜里咲ちゃん。



そう……
怒りの矛先はそっちに向いちゃうんだよね。



『ちょっとこの場をどうにかしてよ』って、涼介に目で合図を送ると、呆れ顔で半笑いしながら亜里咲ちゃんに寄っていく。



涼介自身もユキさんのことをあんな風に言われて、いい気分じゃないんだろうけど。 こうゆう時冷静になれるのが涼介と大貴の違うところ。



涼介「色んな人がいるからさ、……亜里咲も思うところがあるよな。 大ちゃん、怒り過ぎだよ」



泣きそうになっていた亜里咲ちゃんの背中を優しく撫でて宥める。



Aちゃんは俯いていて、この場にいるのが気まずそう。



『チュロス要らない!!』って横にいたゆずちゃんに押し付けて涼介に抱きついてしまった。



よしよし、と涼介が彼女を仕方なさそうに宥めていた。



「取り敢えず車乗ろ? 道路混み出すかもしれないし」



賑やかなサービスエリアのフードコートなのに、僕らの周りだけまるでお葬式のように重苦しい空気が流れていた。



涼介にくっついたまま離れない亜里咲ちゃんは後ろの席に座らせて、大貴が運転することになった。



結果的には思惑通り…
こんな気まずい空気で僕と涼介が途中で離脱しちゃうのは大貴に申し訳ないけど…



大貴にとって亜里咲ちゃんは自分で撒いた種みたいなもんだから、まぁいっか。



Aちゃんと亜里咲ちゃんを物理的に離す為、助手席にAちゃんを座らせて、僕とゆずちゃんが真ん中のシート、涼介と亜里咲ちゃんを最後列に座らせた。







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設定タグ:有岡大貴 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
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もちもち(プロフ) - 有岡担さん» 『雲の切れ間から』シリーズで題名あってますよ♪ 続編の方に感想コメント下さった方ですよね^ ^ 有難う御座います、頑張ります! (2020年6月24日 8時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - 雲の切れ間からというお話から読んでます!題名あってますか…?間違ってたら申し訳ないです!大人編も読みました。どちらも面白かったです!更新楽しみに待ってます!頑張ってください。 (2020年6月24日 2時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - なーさん» ありがとうございます!大丈夫です♪ ぜひフォローしてやって下さい^_^ (2020年6月23日 8時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
なー - 最近読み始めました!Twitterは鍵垢(閲覧用)のアカウントでも、フォローしてもいいでしょうか? (2020年6月22日 19時) (レス) id: 6d51b7543f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2020年5月22日 23時

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