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095 - 終電間際 ページ48

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なんとなく登ってしまった滑り台。



手摺りを持って、長いチュールスカートを少し束ねて片手に持ち、滑ってみた。



あ…


滑り終えてから気が付いた。何やってんだろ。



白いスカートが滑り台の砂汚れを拭き取る感じになったのでは…?



20歳にもなって滑り台で遊んだ酔っ払い。 スカートの汚れ具合が気になってお尻の辺りを見て無事を確認した。



歩き出した時に足元がふらついて、真横で私の様子を伺っていた大貴くんが鼻で笑いながら私の腕を掴んで支えてくれた。



大貴「ふっ…なんで滑り台なんかしたのよ」


「うーん…なんとなく。 楽しいかなって、」


大貴「はははっ……『あ〜あだいぶ酔っ払ってんなぁ』って内心思いながら見届けてたよ、俺は」


「うぅ……、でもちゃんと帰れるもん!」


大貴「ほんとかよ」



公園の時計を見たら時刻は23時40分。 まだ終電に間に合う。



支えてくれていた腕を解いて歩き出す。



ほら歩けるでしょ〜 って。
公園の出口へと歩き出した。



大貴「………それはだめ」


「ん?」



やけに遠くの方から彼の声が聞こえた。



振り返ると、まだ滑り台のところに立っていた大貴くん。



何か考え事をするように口元に手を添えてしばらく沈黙した後、こっちへ歩いてきた。



公園の入口で待っていた私の所に辿り着くと、私の左手をそっと手に取り、伏し目がちに見ていた手元から私の方へ視線を向けた。






























大貴「今日は…………帰したくない」










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もちもち(プロフ) - せりかさん» コメント頂けてると思わず御返事遅くなりすみません; わわ…せりかさん!だだ…だ大ファンです…!信じられない…有難う御座います!!(T-T) (2020年3月4日 12時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして。私は他の方のお話をあまり読まない方なのですが、もちもちさんのお話は文章が綺麗で楽しく読ませて頂いてますー!続き待ってますね。(^^) (2020年2月8日 15時) (レス) id: 02a6a09f83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2020年1月17日 23時

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