079 - 溶けたパフェの真相 - 侑 李side ページ32
.
- 侑 李side
涼介「えっ? なにこれ超温い。 クリームだるだるで溶けまくってるじゃん」
「ぷぷっ……感謝の印?」
涼介「え〜こんなので? あ、知 念なんか食べる?」
レジ袋を僕の方に向けて、どろどろのパフェを残念そうに見つめながらキッチンに向かう涼介。 冷蔵庫を開ける音が聞こえた。
「ん〜……明日の朝ごはんはこのお弁当かなぁ。 大貴はなんか食べたのかな?」
涼介「冷凍庫に入れてみたんだけど、変に凍っちゃうかなぁ? 苺シャリシャリになるよね」
僕より苺に夢中で全然話聞いてない…
こういうところ、似てるんだよなこの2人。
物心ついた頃から一緒で、兄弟同然で育ったらしいけどやっぱり環境も性格を形成するのに影響してるんだろうなぁ…と、大貴と涼介の2人を見ていると思う。
レジ袋を覗き込んでおにぎりを1つ取り出した涼介は、おにぎりのラベルの端にくっついていたレシートを剥がしてテーブルに置いた。
おにぎりの包装を剥がして頬張る。
涼介「時間見るとだいぶ前に買ってるな……そりゃパフェも溶けるわ。 あと聞いたことない名前のコンビニ。 どこだここ? 全国チェーンじゃ… −−」
片方の頬を膨らませたままモグモグしていた口を止めて、涼介がポカン…と口を開けて固まった。
「…どした?」
涼介「…………バカじゃねーの。
最近のコンビニだと見掛けないから油断したんだろうな」
「えっ? なに、苺パフェが?」
涼介「ちげぇよ! こーれ!」
涼介が見ていたレシートを僕の方に向けて下の方を指差した。
レシートの最下部に印字されていたのは店舗コードと…
レジ打ちをした店員の名前。
A A …って。
.
080 - 探偵の性 - 侑 李side→←078 - 不器用な感情表現 - 侑 李side
578人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちもち(プロフ) - せりかさん» コメント頂けてると思わず御返事遅くなりすみません; わわ…せりかさん!だだ…だ大ファンです…!信じられない…有難う御座います!!(T-T) (2020年3月4日 12時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして。私は他の方のお話をあまり読まない方なのですが、もちもちさんのお話は文章が綺麗で楽しく読ませて頂いてますー!続き待ってますね。(^^) (2020年2月8日 15時) (レス) id: 02a6a09f83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もちもち | 作成日時:2020年1月17日 23時