073 - 素敵な会社 ページ25
.
慧の会社の人達は、有名な理系や美術系の大学を出たエリートばかりで頭が良いだけじゃなくてデザインセンスも優れてる。
尊敬出来る素晴らしい人達ばかり。
設計事務所というおしゃれで専門的なイメージのせいで営業事務員を募集しても、あまり人が来ないし長続きしないらしく、私みたいに身内の紹介で来てくれる人は大歓迎なんだとか。
こんな素敵な会社に私が事務員として入っちゃっていいのかな。 給与面、福利厚生面も手厚いし…悪い所が今のところ見つからない。
慧「来週Aの歓迎会やろうか、って話になってんだけど。 皆本格的にお前のこと取り込もうとしてるな」
私の横に座ってタブレット端末で何かを見ながら話しかけてくる慧。
青くて丸みのあるマグカップを手に持って、家で寛いでいるかのような雰囲気。
「えっ…私まだここに入るって決めてないのに？」
慧「条件は良いんじゃないのー？ まぁ強いて言うならぁ……俺がいるからお互い働きづらいってことくらいかな！」
通常運転でへらっと笑った彼の様子からすると、別に嫌ではないみたい。
「あははっ…」
慧「良いんじゃん？ Aが入りたいと思うんならさ。 俺が人事に話つけとくよ」
「本当に？ でもいいよ。 私からちゃんとお願いしてみる」
慧「うん…その方がいい」
ふふっ、て優しく微笑んでタブレットに視線を戻した。
慧「これでおじさんも一安心…だね」
「えっ…なんか言った？」
慧がボソッと何か呟いた気がして、パソコンで文字を打っていたのを一旦止めて顔を覗き込んだ。
慧「ん〜？ なんも言ってないよ。 あ、ほら外線鳴ってるから取って！」
「あ、はい！」
なんか言ってた気がしたんだけどな…
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 577人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もちもち(プロフ) - せりかさん» コメント頂けてると思わず御返事遅くなりすみません; わわ…せりかさん！だだ…だ大ファンです…！信じられない…有難う御座います！！(T-T) (2020年3月4日 12時) (
レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして。私は他の方のお話をあまり読まない方なのですが、もちもちさんのお話は文章が綺麗で楽しく読ませて頂いてますー！続き待ってますね。(^^) (2020年2月8日 15時) (レス) id: 02a6a09f83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちもち
| 作成日時：2020年1月17日 23時
