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055 - 緊張気味 ページ7

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大貴「ご飯、どんなの食べたい?」



彼の格好を見てみると、ライトグレーのパーカーに黒のブルゾンを羽織ってて、下は濃紺のスキニー。



カジュアルで地味な色合いの服。 なぜかオシャレでカッコよく見えるのは、着ている人の素材が良いからかなぁ…



大貴「A……?」


「えっ…?」


大貴「なに? ……俺、ゴミ付いてる?」



自分の身体を眺めてパタパタ叩いてみてるから、少し笑ってしまった。



「いや、そうゆんじゃなくて……」



見惚れてました…… なんて正直に言えない。



大貴「そ? ……で、話戻すけど何食べたい?」







ーー






連休ど真ん中。 夕飯の時間に重なってしまい、駅周辺のお店はどこも混んでいた。



大貴「予約すりゃ良かったな。
……俺、そういうの苦手でさ」


「いいよ、仕事忙しくて無理だったかもしれないし」


大貴「実際こうして遅刻してるしな…」


「だ…だからそれは気にしなくていいってば」



皮肉を言ったつもりは無かったんだけどな。



バツが悪そうに頭を掻いて苦笑いする大貴くん。



私はそんな彼の一つ一つの動作にどきどきしていた。



何軒かお店をまわり、最終的に駅からだいぶ離れた静かなオフィス街に佇むバルに辿り着いた。



薄暗い照明で落ち着いた雰囲気の店内。 舞浜で行ったバーに似てるけど、ここはテーブル席もあって人が多いから賑やか。



カウンター席がちょうど2席空いていたので並んで座る。



テーブル席で向かいに座るより距離が近い。 緊張するけど嬉しかった。



大貴「……酒飲みたいんでしょ」



お酒は弱いけど好き…っていう私の性質を知っている彼は、ドリンクのメニューを開いて渡してきた。



「飲みたい……ちょっとだけにするから」


大貴「まぁ……程々にな」



どれにしよっかな… ってメニューを眺めていたら、右側に座っていた大貴くんが私のイスの背もたれに手をかけて覗き込んできた。



近い…近すぎ……



彼の左腕が時折背中に当たる。
肩は完全に彼の腕の付け根辺りがくっついてる。



メニューどころじゃない私は、自分1人で見ていたそれをそーっと彼の方にずらす。



大貴「え…いいよ、決まってないでしょ? 一緒に見よ?」


「は…はい」


大貴「ふっ、…なんで急に敬語?」



顔を右に向けるとすぐ近くに彼の顔があるから、ロボットみたいに固まってしまった。



なにこれ、意図的にやってる…?



こんなの続けられたら心臓保たないよ…



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もちもち(プロフ) - せりかさん» コメント頂けてると思わず御返事遅くなりすみません; わわ…せりかさん!だだ…だ大ファンです…!信じられない…有難う御座います!!(T-T) (2020年3月4日 12時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして。私は他の方のお話をあまり読まない方なのですが、もちもちさんのお話は文章が綺麗で楽しく読ませて頂いてますー!続き待ってますね。(^^) (2020年2月8日 15時) (レス) id: 02a6a09f83 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2020年1月17日 23時

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