064 - 下心なんて - 大貴side ページ16
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- 大貴 side
シャワーの音が聞こえてきたのを確認してから、スマホを取り出した。
「うぉっ…」
ガタンッーー
手を滑らせて床にスマホを落とした。
どんだけ焦ってんだよ…
頭の中は軽くパニック状態。 冷静になろうと深呼吸してんのに心臓がバクバクうるさくて息が苦しい。
今からでも遅くない。 風呂から出てきたら家まで送ろう。
Prrr...
高木に電話しても繋がんない。 仕方なく知 念に電話してみる。
侑 李『………なーに？』
「あ、知 念？ ねぇ高木は？ 新宿まで車出してくんねぇかな」
知 念は免許持ってないからこういう時に不便さを感じる。
侑 李『…もしかしてまた女の子と揉めたの？ いい加減にしてよね』
「は？ 違うわ、揉めたんじゃなくて……ん？ もしもーし、ちねーん？」
『ツー、ツー、ツー…』
あいつ……電話切りやがった。
「あぁあ……くっそ、」
諦めるか。 フロントに電話してタクシーを呼んでもらうか。
(A「っ…、…この状況で何もされない方が傷付く……」)
「……」
あわよくば抱こうとか…
そんな下心なんて微塵も無かった。
あのリストを見て事実を知った時から、一度会ってみたいっていう気持ちが生まれた。
(？「大ちゃん…やめた方がいいよ」)
リストを持ってきたあいつにはそう言われたけど、どうしても確認したかった。
(？「会わない方がいい。 後悔する」)
(「いいの。 俺がそうしたいの」)
1番最初に見た彼女はべろべろに酔った姿で、男に警戒心をあまり持たないのか、それとも気が弱くてはっきり断れない性格なのか、しっかり者とは呼べない、危なっかしい印象だった。
見ててイライラした。
頼むからしっかりしてくれよ、って。
もし何かあったら君の父親に顔向け出来ないんだから。
あのデートの日だって…
ちょっと話してみたかっただけだったんだ。
話してみたら優しくて良い子でホッとした。 ただの酒好きのバカな女じゃないことが分かって安心した。 でもやっぱりしっかりしてるとは言い難い。
なんか放っておけない感じ。
彼女を見ていると、5年前のことを思い出して胸が苦しくなることもあったけど、あの日は楽しかった。
1人の女性として彼女に惹かれ始めてる自分には、まだ気付かなかった。
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もちもち(プロフ) - せりかさん» コメント頂けてると思わず御返事遅くなりすみません; わわ…せりかさん！だだ…だ大ファンです…！信じられない…有難う御座います！！(T-T) (2020年3月4日 12時) (
レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - こんにちは、初めまして。私は他の方のお話をあまり読まない方なのですが、もちもちさんのお話は文章が綺麗で楽しく読ませて頂いてますー！続き待ってますね。(^^) (2020年2月8日 15時) (レス) id: 02a6a09f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2020年1月17日 23時
