【完結】雲の切れ間から After Story 3rd - Daiki.A

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それから数日経って…
今日は12月24日、クリスマスイヴ。



定時退社して、久保さんと会社のビルの1階で待ち合わせ。



イヴはカップルの為のもの…というわけじゃないけど、イルミネーションが綺麗な場所を歩けば若いカップルばかりなんだろうな。



案外人混みの方がバレないよ、って大貴は言ってたけど私は頑なにそういうスポットには行きたがらなかった。



男の人とそういう所に遊びに行くのって……いつぶりだろう。



久保「なんか今日は防寒対策バッチリって感じの格好だね」



今日はベージュのアンサンブルカーディガンに紺のロングスカート。



仕事向けの服装のままなので、アクセサリーや靴くらいは少し女性っぽいものにしてみた。



でも、その全てを隠す大きいモッズコートと太くて黒いマフラーのせいで雪国の人かのような装いになった。



「あの日は比較的暖かかったからコートの前開けてましたし、表参道の方に行く可能性も考えて服装かなり意識しましたからね」


久保「なんだぁ、てっきり俺を意識したのかと…」


「え？ なんですか？」


久保「いや、こっちの話…」



久保さんおすすめのお店に行く為、電車に乗り込む。



途中、大貴の家の最寄駅を通過した。



まだ仕事中だろうし、あの部屋にはいないか……



まぁ、もうそんなの関係ないけど。



今日は火曜日だったからつい癖でお昼ご飯をコンビニに買いに行った。



火曜は会社の席でご飯を食べる…これが私の中の決まりみたいになってた。



テレビの音声が自席で聞こえてきて、画面に大貴が映った瞬間、後悔した。



堪らず外に出て、食欲も湧かなくてそのままカフェで時間を潰した。 それが今日のお昼の話。









鞄の中を覗くと、その時に食べなかったコンビニのおにぎりとサラダが入ってる。








久保さんと、イタリアンレストランやスペインバル、ドイツビールが美味しい店を3軒はしごした。



お昼ご飯はコーヒー1杯だけだったから沢山食べて、久保さんに少し驚かれた。 お酒のピッチも普段より早かった気がする。



3軒目の立ち飲みバル。
初めて行ったから楽しかったな。



会社の人達と飲む時は人数が多過ぎてそもそもそういう店に入れないし、大貴と行ったら他のお客さんとの距離が近くて100パーセント顔バレするから。



どのお店に行っても、隣にいる20代前半の若いカップルを目にすると憧れのような感情が湧いた。



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