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目をつぶってる間…
そっと触れては離れる唇。
どきどきしてるけど、どこか落ち着くし安心する…そんな心地の良い不思議な感覚。
目を開けてみると、薄目を開けて私を見ている大貴と視線が絡んだ。
気まずくなって俯くと、下から掬うようにまたキスをされた。
「んっ、…」
『幼馴染』に戻るとか、もう別々に生きてくって決めたようなこと言っといて…
結局のところ、大貴にこうやってうまいこと懐柔されてる気がする。
頬を両手で包まれて見つめられると、暗示にかかったみたいに心が解きほぐされていく。
何意地張ってたんだろ…
素直に思ってることも、好きだって気持ちも、全部包み隠さず話せばいいじゃん…
数時間前まで別れる決意を固めてたのに、そんな思いに頭の中が支配されかけていた。
大貴「別れるって話。 酒抜けたら考え直してよ」
いい？ って私の頬を指で撫でながら、まるで子供に言い聞かせてるみたい。
でも、表情は真剣そのものだった。
紗奈「ん〜…
酒がたりーん！！」
大貴「っ！」
「っ！！」
頷きそうになったところで、紗奈の大声がリビングに響いた。
侑李「ん…んん？ なに……？」
慧「ん〜〜……いっでぇ。 さっむ…」
ベッドで寝てるちーちゃんと床に転がったままの慧くんがその声で起きた。
大貴は私から離れてキッチンから出て行った。
大貴「こんなとこで寝るからだろ」
慧「お？ あぁあ！ だいちゃ〜ん！」
紗奈「遅いよぉ！」
紗奈が落ちてたクッションを投げたけど、酔ってるから全然違う方向に飛んでいく。
大貴「仕事だったんだからしょうがないだろ。 皆明日休みだよね？ 1本くらい付き合ってよ」
キッチンに戻ってきた大貴は、Aもちょっと飲む？ って冷蔵庫から冷えたビールを取り出した。
数分前のやり取りは無かったかのよう。
紗奈達がリビングでまた騒ぎだす。 ちーちゃんがベッドで寝ていたことを2人から非難されてる。
「大貴……あの、さっきの…」
大貴「ん？ ………いいよ、返事待つから。
でも今度は嘘ついたり、4年前みたいに突然連絡絶ったりすんなよ？ あれトラウマだから」
「ご、ごめん…」
紗奈「なにコソコソしてんの〜？ イチャイチャするならこっち来て見せて〜」
大貴「は？！ してないわ！ …なぁ？」
紗奈にビールを放り投げた大貴は、耳を赤くして口元を手の甲で隠していた。
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もちもち(プロフ) - かのんさん» ありがとうございます！感動して頂けたなんて…嬉しいです！いつか続きを書きたいと思ってます。私も無事に妊娠・結婚するエンドを読みたいですw (2020年6月11日 8時) (
レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - もちもちさん！お話全て読ませて頂きました！すごく感動してとても読み応えがありました！是非続編書いて頂きたいです。番外編でのお話楽しみにしてます！個人的にはこの後無事に妊娠してハッピーエンドのお話が読みたいです、w。待ってます！ (2020年6月10日 16時) (レス) id: 2bb2dfb322 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 有岡担さん» ありがとうございます！心に響くものがあったのだとしたらとても嬉しいです(涙)近いうちにまた過去話とか書きたいなぁと思ってます^_^ (2020年5月11日 13時) (レス) id: e672c225a3 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - もちもちさんのお話最高でした！読んでいてところどころ泣きました。感動しました。番外編楽しみに待ってます。 (2020年5月11日 1時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 名無し24427号さん» ありがとうございます！番外編をいつか更新した際にはまた読んで頂けると嬉しいです！ (2020年1月1日 7時) (レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年12月22日 21時
