041 - 高3 後夜祭 ページ42
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去年フラれた後も大ちゃんは優しくて…
クリスマスをあんな形で過ごすことになったり、年明けはちーちゃんの部屋でキスされて、バレンタインは私からのチョコを異常に欲しがって……
夏休みには2人で夏祭りに行ってくれたよね。
きっと一生忘れない。
“花火の丘” で思い出話をしたこと。
思い返せば、期待させるようなことばっかり。
まるでギリギリのところで繋ぎとめられてるみたい。
それなのに、ちーちゃんともう1回付き合え、ってどういうこと？
そんなことを考えてる間も、ゆっくり、触れたり離れたりを繰り返す大ちゃんの唇。
チュ、て最後だけ音を立てて離れた。
閉じていた目を開けたら、今度は肩を引き寄せられて腕の中に収まった。
大貴「最後の文化祭、終わっちゃったな」
「うん……」
そういえば、去年もキスしたね。
来年はもう無いんだ。
卒業したら疎遠になっちゃうのかな。
「っ、うぅ、ふぇ……」
未来のことを考えると寂しくて、胸がぎゅーって握り潰されたみたいに痛くて、目の前の大ちゃんに力一杯抱きついた。
大貴「今度は何？ いちいち泣くなよ……」
呆れた調子の声が耳元で聞こえた。
後頭部をぽんぽん、って撫でられると安心する。
離れるなんて考えられない。
18年の人生の殆どを一緒に過ごしてきたんだもん。
「大ちゃん……」
大貴「なに？」
好き…
「大ちゃん………」
大貴「なに？ なんだよ」
伝えても困るだけでしょ？
顔を押し付けていた肩は、ふふっ、て大ちゃんが笑うと同時に上下に揺れた。
顔を離して至近距離で見上げるとそこにあるのは大好きな人の顔。
目が合うと少し周りを警戒して、また唇を重ねてきた。
「んっ、…」
触れた唇の間からヌルッて…
舌が私の唇をなぞってきて、
恥ずかしくて首を振った。
「それはいや…」
大貴「ん〜……なぁ、保健室行こ？
今なら先生いないだろうし、ベッド空いてんじゃねぇかな」
きっとこれは冗談。
ふざけたこと言いながら、私の襟元に指を入れて器用に片手でボタンを外して、胸元を覗き込もうとするから、慌てて手を掴んだ。
「……なな、なに言ってんの。ばか」
ほんとに行動の意図が分かんない。
卒業して彼から離れるまで、ずっとこんな感じなんだろうな……
もう…それでもいいかな、なんて。
もう一度肩に顔をくっつけて、そう思った。
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あかね - もちもちさん» 切なめのお話は大好きです(/ω＼*)何だろ…切なめな話は落ち着くし…展開が気になる…んですよね。私はちびーずが好きです(*´-`)この作品はちびーずが出てるので最高です笑 (2019年12月6日 14時) (
レス) id: 01d40f01a0 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます！『待ってた』という言葉を頂くととても嬉しいです。切なめなお話ですが今後の展開ご期待ください(^ ^)応援有り難うございます！ (2019年12月5日 21時) (レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - もちもちさん» 続編を待ってました！もちもちさんが作るお話は素敵で感動して…大好きです♪やっと付き合った大ちゃんとの恋…2人は結婚するのか…子供が生まれるのか…とても楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年12月5日 21時) (レス) id: 859480f15a (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - けいとるさん» ありがとうございます。とても嬉しいです。今作は初作品の続編なので感慨深いです…頑張ります！ (2019年12月3日 10時) (レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - もちもちさん» 分岐のお話キュンキュンが止まりませんでした！続編待ってました！頑張ってください！ (2019年12月3日 0時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年11月29日 21時
