短編集 - Daiki.A

7-1 ＊Twitterお題箱より ページ29

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Twitter お題箱より
投稿日：2021.05.15
設定：目隠し × 高校生 × 幼馴染



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「ただいま〜」

母「おかえり」

大貴「こんにちは！お邪魔しまーす」

母「あらぁ、大ちゃん。…そのまま来たの？」

大貴「うん」



幼馴染の大貴は勝手知ったる私の家でサッと手洗いうがいを済ませて、『お茶もらうよ〜』ってお母さんに声をかけて冷蔵庫を開けてる。


私はリビングの横にある夕陽の差し込む自分の部屋に入って、取り敢えず電気とテレビを点けてベッドに座る。



大貴「見て！もらっちゃったー♪」



少し遅れて部屋に入ってきた彼は、片手にペットボトルのコーラと、お皿に山盛りのお菓子を持ってる。



「…えぇ、また？」



私は炭酸が苦手なのにコーラを常備してるお母さん。大貴を息子みたいに可愛がってて家に来るたびに餌付けみたいにコーラやお菓子を出すの。


毎回甘いもの与えられて、太っちゃいそうなもんなのに大貴は細い。


こないだ体育の時間にシャツの裾を掴んでパタパタしてて、その時に腹筋が見えて、どきどきしてしまったのはここだけの秘密。


身長の成長が止まったのはコーラが骨を溶かしてるからだよって私は前から大貴によく言ってて『都市伝説だから！！』って怒られる。



大貴「A、そういやさぁ…」

「なに」

大貴「…いや、やっぱいいや」

「なに…へんなの」



だらだらお菓子食べながらテレビを観ていたら、夕方のこの時間は再放送が多い時間帯らしくて以前観たことのある番組が流れていた。



「あっ！！大貴これ観た？！」



テレビに映っているのは目隠しをしてるタレントで、他の出演者に足の指を触ってもらってどの指を触られているのかを当てるという変な企画をしてる。



大貴「あー、…、なんか観たかも」



興味無さそうに欠伸しながらコーラ飲んでる。私がそれをじっと見てると飲みながら視線だけこっち向けた。



「やってみようよ、こないだお母さんに言ったら『くだらないわね〜』とか言ってやってくんなかったの！」

大貴「えぇ……、まぁいいけど」



どうせ大貴もくだらないって思ってるんでしょ。


そう思いつつ、ハイソックスを脱いで同じくベッドに腰掛けてる彼の方へ足を伸ばした。


何にも考えずにそんなことしたから、短い制服のスカートがはらりと付け根の方にずり下がって、大貴の視線がそこに向いた……気がした。



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7-2→←6-4 ［完］

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