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お兄ちゃんが聞いた話というのは、私がちーちゃん達と教室でした他愛もない会話だった。
あれは、期末試験が終わって落ち着いた頃のこと。
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(「あ、穂花…そのネックレス可愛い。 どこで買ったの?」)
授業の合間の休憩時間、穂花の首にピンク色の宝石が付いた南京錠をモチーフにしたネックレスがあることに気付いた。
(穂花「これ? デートで買ったの♪ 侑 李とペアなんだよ。
メンズはもうちょっと落ち着いたデザインで鍵みたいな形になの」)
(侑 李「恋人同士じゃないと出来ないことだから ってこの人しつこくてさ…」)
そういう装飾品を付けたがらないちーちゃんとしては、ペアのネックレスは苦痛だったみたい。
冬はネクタイしてるから見えないけど、穂花的には見えてるかどうかは問題じゃなくて、恋人同士でお揃いの思い出の物が欲しかったんだとか。
(「…………羨ましい。
私もそういうの………したいのにな」)
お兄ちゃんにそんなこと言えない、って思った。
友達に茶化されたりして学校で嫌な思いするかもしれないから。
(穂花「Aはまず恋人作るとこからねー」)
(「あ、あははは……酷いなぁ穂花は」)
当時の穂花は私がお兄ちゃんと恋愛関係にあることは知らなかった。 まぁ今も片想いだと思われてるけど。
(侑 李「……………」)
事情を知っていたちーちゃんは複雑な表情をしていた。
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目の前にあるアクセサリーショップのカタログとお兄ちゃんの顔を見比べる。
お兄ちゃんはなんだか気まずそうに眉をひそめたまま。
「え? それで………これを?」
大貴「こういうの欲しいのかな、って思って。
でもそんな単純な話じゃない。
こっからは俺が悪くて……」
少し言うのを躊躇ったけど、目を泳がせながら話し続ける。
大貴「こういう店に1人で行くのが恥ずかしくて……誘いやすい実優にお願いした。
店に付いてきてもらう代わりに1つだけなんでも言うこと聞くって馬鹿な約束しちゃって、
『絶対内緒にするからキスして』って店の前で言われて……キスした」
それで……店の前でキスしたんだ。
大貴「それと、実優のことでまだ話がある」
私は、呆れとか怒りとかそういうのを通り越して、なんて言えばいいか分からなくなってた。
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もちもち(プロフ) - けいとるさん» ありがとうございます!大ちゃんがカッコいいと言って頂けてとても嬉しいです。分岐も楽しんで頂けて幸せです。この先もお楽しみ頂けるよう頑張ります^ ^ (2019年11月20日 22時) (レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 知念ちゃんの方も読んでます!自分で選べるっていうのが楽しいです!これからも頑張ってください! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - はじめまして!この作品とても好きで大ちゃんもカッコイイです! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちもち | 作成日時:2019年11月15日 22時