End.1-2 実優side ページ23
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- 実優side
家に着いて、玄関の窓から外を見上げた。
思い出すのはさっきコンビニで大貴といた時のこと。
あ〜ぁ、結局完全にフラれちゃった。
本当は抱きついて、やだ！行かないで！ って駄々こねてみたかった。
まぁそんなことしても同情を買うことはあっても、気持ちが私に傾くことはないけどね。
そっと、自分の唇を人差し指で撫でて、さっきの大貴の顔を思い出した。
最後のキス……
……してもらえなかったな。
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雪の降り積もるコンビニの前で、そっと目を閉じる私。
好きな人に別れのキスをせがんだ。
大貴「っ………やっぱ無理……」
ポツリと呟く声。
目を開けたらコンビニの照明に照らされた大貴の顔があった。
白い息がかかりそうなくらいの距離で、苦悶の表情を浮かべてる。
大貴「あいつが……泣くから。
もう傷付けるようなことはしない……」
そう言って、顔を離した。
大貴「ごめん……」
消え入りそうな声と同時に俯くと、前髪が垂れて目元が見えなくなった。
…そっか。
ちゃんと向き合いたいんだね。
実優「ううん、私こそごめん……」
好きな子が悲しむことはもうしないんだよね。
実優「ねぇ、これからも友達として接してくれる？」
そう言うと大貴は顔を上げて眉間にしわ寄せて、は？ って不機嫌そうな顔になった。
大貴「んなこと訊くなよ、当たり前だろうが」
私の頭をベシッ、て強めに叩いた。
大貴「なんだこのぼんぼん。可愛いと思ってんのか！」
ふざけて私のニット帽を何度も叩いた。
その会話の直後、きゃっ！ って後ろから女性の悲鳴が聞こえて、振り返ったらAちゃんの姿が見えた。
大貴が驚いて駆け寄っていくのを見届けて、
そっと家路についた。
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今頃あの2人はどうしてるかな。
ちゃんと誤解は解けたかな。
私とのこと、許してもらえたかな。
諦めきれなかった私のせいで、今まで散々振り回しちゃったね。
(「この数ヶ月……“妹” 想いの優しい “お兄ちゃん” に本当悩まされちゃったな」)
図書室でわざとらしく “兄妹” を強調して言ったの、Aちゃんどう思ってたのかな。
意地悪してごめん…Aちゃん。
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もちもち(プロフ) - けいとるさん» ありがとうございます！大ちゃんがカッコいいと言って頂けてとても嬉しいです。分岐も楽しんで頂けて幸せです。この先もお楽しみ頂けるよう頑張ります^ ^ (2019年11月20日 22時) (
レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 知念ちゃんの方も読んでます！自分で選べるっていうのが楽しいです！これからも頑張ってください！ (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - はじめまして！この作品とても好きで大ちゃんもカッコイイです！ (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年11月15日 22時
