B-38 大貴side ページ17
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- 大貴side
塾が終わった直後、部屋の窓から外の景色を眺めた。
げっ……嘘だろ。
結構積もってんじゃん。
A雪すごいよ
大貴マジ?傘持ってないわ
1時間前にしたAとのやり取り。特にその後返信はない。
あいつ…
こんな寒い中、外出てないだろうな。
もうすぐクリスマス。
このタイミングで風邪は引きたくない。
仕方なく塾の近くのコンビニで傘を買うことにした。
1階のガラス扉を開けた瞬間、吐いた息が白くなって気温の低さを感じた。
首に巻いているマフラーを口元まで上げて、コートに手を突っ込み階段を降りようとしたら、
後ろから腕を掴まれた。
大貴「わっ……」
？「あっ！ ごめん」
雪のせいもあって足を踏み外しそうになったけどなんとか堪える。
「……あれ？」
実優「ごめんね。 どうしても……話したくて」
実優だった。 俺と同じように傘を持っていないのか、身体にはうっすら雪が積もってる。
実優「さっきまでバイトだったの。
………雪、綺麗だね」
雪が綺麗…なんて空を見上げた目には、今にも溢れそうなくらい水分が溜まってる。
「あぁ……うん。 傘は？ ちょっとコンビニ行かね？」
目に溜まったものが寒さのせいなのかなんなのかは気にしないことにした。
コンビニで傘と温かい飲み物を買って、実優と店内のイートインコーナーで少し話をすることにした。
「急に寒くなったな。 昨日そんなでもなかったじゃん」
実優「そうだね。親戚がみんな都内に住んでるから雪に見慣れてなくて……毎年こうやって積もると雪国にきたかのような気分になる」
「ははっ…それすげぇ分かる。 うちもAんとこも田舎が雪そんな降らない地域だからさ」
あ……
Aって名前が俺の口から出た瞬間、実優が明らかに動揺して、缶を握る手に力が入ったのか、ペコッて音が鳴った。
実優「あのね………先輩に話したよ。 思ったより大丈夫だった。 もっと驚くと思ったんだけど」
「そっ……か……」
なんて言えばいんだろ。
良かったね、じゃねぇよな。
「最初から中途半端なことしなきゃ良かったよな……ごめんな」
実優「ううん、言い出したのは私だから……」
外は一面白くて、日が沈んだから暗いはずなのに、雪が街頭や店の照明に照らされて普段より明るく感じた。
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もちもち(プロフ) - けいとるさん» ありがとうございます！大ちゃんがカッコいいと言って頂けてとても嬉しいです。分岐も楽しんで頂けて幸せです。この先もお楽しみ頂けるよう頑張ります^ ^ (2019年11月20日 22時) (
レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 知念ちゃんの方も読んでます！自分で選べるっていうのが楽しいです！これからも頑張ってください！ (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - はじめまして！この作品とても好きで大ちゃんもカッコイイです！ (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年11月15日 22時
