B-32 ページ11
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えっ……
今日の当番って実優先輩と一緒だったの？
図書委員のグループトークで “当番を代わった” という事実だけ確認して、当番一緒なのが誰なのかまで気にしてなかった。
？「実優〜これ借りたいんだけど……って、あれ？」
図書室の奥から歩いてきた見覚えのある女の人。
以前、私を渡り廊下に呼び出して、お兄ちゃんに近づき過ぎないように釘を刺した3年の先輩だ。
確か……佐藤先輩だったかな？
私を見て表情が明らかに曇った。
隣にいた穂花が、げぇ… って先輩達を嫌がるような失礼な態度取ってる。
実優「あっ！ は、はーい！ 本貰いま〜す！」
実優先輩が慌てた様子で佐藤先輩の腕から本を奪って、バーコードをスキャンしてる。
大貴「あ、じゃあ俺帰るわ」
じゃあな、って実優先輩に手を振った後、私の横をそのまま通り過ぎた。
「あ………」
穂花が私とお兄ちゃんを交互に見て、何か言いたそうにしてる。
通り過ぎる瞬間……目が合ったのにすぐにパッと逸らされた。
じゃあね、の一言も無かった。
先輩達がいるからなんだかしゃべっちゃいけない気がして我慢した。
別に……
伯母さんちに行けばゆっくり話せるし。
それに図書室に入った瞬間、実優先輩とお兄ちゃんがカウンター越しに一緒にいても、さほど不安な気持ちにならなかった。
きっと……
女の子として見てる、ってお兄ちゃんがはっきり言ってくれたからだ。
昨日プレゼント貰ったり、抱いてもらえたっていうのも自信に繋がってるかも。
手の甲をそっと口元に近づけたら、お兄ちゃんから貰ったハンドクリームのフローラルの香りがした。
大丈夫……
お兄ちゃんは私のこと、好きでいてくれてる。
奥のテーブルに行く穂花と分かれて、カウンターに入ってからも佐藤先輩の視線を感じたけど気付かないフリをした。
佐藤「じゃあね、実優」
実優「は〜い、また明日」
返却された本の棚を整理したり、部屋の掃除をすることで少しだけ先輩と距離をとった。
実優先輩と当番が一緒になることは最近も何回かあった。
気遣いの出来る人だから、私が気まずそうにしてても気に留める様子も無く話してくれる。
私ばっかり意識してるかも。
実優「あの……Aちゃん、ちょっといい？」
掃除が終わったタイミングで声を掛けられた。
本を読んでいた穂花が、自分のことじゃないのにピクリと反応して本越しにこっちを見ていた。
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もちもち(プロフ) - けいとるさん» ありがとうございます！大ちゃんがカッコいいと言って頂けてとても嬉しいです。分岐も楽しんで頂けて幸せです。この先もお楽しみ頂けるよう頑張ります^ ^ (2019年11月20日 22時) (
レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 知念ちゃんの方も読んでます！自分で選べるっていうのが楽しいです！これからも頑張ってください！ (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - はじめまして！この作品とても好きで大ちゃんもカッコイイです！ (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年11月15日 22時
