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B-23 ページ2

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大貴「泣かせるほどのこと言った覚えないんだけどさ。

素っ気ないからって、女として見られてない……とか思った?」



ちーちゃんみたいに珍しく私の気持ちを的中させたお兄ちゃん。



大貴「Aは恥ずかしいだけかもしれないけど、汗が染みた服とか下着とか……何も思わないわけねぇじゃん」


「なにそれ……」


大貴「お前は女だから分かんないの!」



もお〜、って本気で怒ってなくて拗ねたような言い方。



顔が見えないけど今きっと眉間にシワ寄せて怒った顔してる。



それなのに…
今度は急に声のトーンが低くなる。



大貴「好きな子が着た服とか下着とか……

興奮するに決まってるだろ」



…そう呟いた。



耳にチュッ、てキスをされた途端、一気に全身が沸いたように熱が上がった。



「っ……」



なに言ってんの。
そんなの知らない、変態。



ほんとに変態。
そんな人を好きになってるんだけど。



髪を手で掻き分けて、耳から首筋に沿って下がっていくお兄ちゃんの唇。



「あっ、………だから、汗かいたから嫌なの」



胸を突っぱねても全く動かない。むしろギュッと抱き寄せられて更に身動きがとれなくなった。



大貴「ん、……興奮要素でしかないんだって、」



吐息混じりのお兄ちゃんの声。鎖骨の辺りに顔を埋める。



男の子がそういうものなのか、お兄ちゃんがそうなのか分からないけど……私には理解できない話。



無理矢理、顔でブラウスを掻き分けて、胸元の辺りでチクッて痛みがあった。



「あっ!、やめて……」



うわ……きっとキスマーク付けたんだ。



大貴「女としていっつも見てんの。

付き合ってんのにそれが嫌って言われたら困んだけど……

俺どうすりゃいいの」



胸元に顔を埋めたまましゃべるから、息がかかってくすぐったい。



いつのまにかセーターの下に滑り込んでいた手が、何かを探すように肩甲骨の辺りをなぞってる。



そのラインにある下着のホックがブラウスの上から摘まれるのを感じた。



………身動いだりしたら外されそう。こんな場所で。



大貴「わかった?

恥ずかしがることないの。 全部好きなんだから」



こんなの脅しだ。頷く以外選択肢は無かった。



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もちもち(プロフ) - けいとるさん» ありがとうございます!大ちゃんがカッコいいと言って頂けてとても嬉しいです。分岐も楽しんで頂けて幸せです。この先もお楽しみ頂けるよう頑張ります^ ^ (2019年11月20日 22時) (レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 知念ちゃんの方も読んでます!自分で選べるっていうのが楽しいです!これからも頑張ってください! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - はじめまして!この作品とても好きで大ちゃんもカッコイイです! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2019年11月15日 22時

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