B-27 ページ6
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驚かせようとしたのに寝落ちして失敗って……
私、ドジ過ぎない？
大貴「あ、コレ……あげる」
「え？ 何これ……」
スマホを布団に置いて、お兄ちゃんが花柄の袋に入っている手のひらサイズの箱をくれた。
中を開けてみると…
「ハンドクリーム？」
大貴「そ。 凄い良いらしいよ、それ」
可愛いリボンがかけられたファンシーな箱。確かに パッケージには “Hand Cream” って書いてあった。
「こんな可愛いの……ひとりで買いに行ったの？」
知ってる、このお店。
実優先輩がまだお兄ちゃんと付き合ってた頃、先輩が泊まったあの日、行ってた。
紙袋を実優先輩が持ってたもん。
大貴「あ、いや……友達に付いてきてもらって選んだんだけどね」
たぶん実優先輩のことだ、って思っちゃう自分が悲しかった。
大貴「母さんから聞いたよ。 自分のことも家のこともちゃんとやってんだって？」
偉い偉い、って私の頭を撫でて微笑む。
大貴「洗濯とか料理ってさ、冬場手荒れしない？ だから買ってみた。 好きな香りだといいけど…」
「あ……ありがと」
優しい気遣いに胸の奥がポカポカ温かくなって幸せな気持ちになると共に、欲張りな自分が出てきた。
「ね……頑張ってるご褒美ちょうだい」
近寄って、じーっと顔を見つめてみた。
大貴「…は？」
二重のクリクリした目を見開いて、きょとん、としてる様はなんだか可愛く見えた。
大貴「ご褒美？ ……じゃあそれってことで」
私が持ってるハンドクリームを指差す。
「えぇ…それ今決めたでしょ。
違うの……」
恥ずかしくて言えない。
キスして………なんて。
ハンドクリームのパッケージを見ながらモジモジする私。
「き、……き…す…」
大貴「ん？ なに？」
「なな……なんでもないっ！！」
やっぱ無理……
お兄ちゃんから離れてうつ伏せになり枕に顔を埋めた。
妄想しただけで真っ赤になった顔を隠した。
大貴「……なぁ、俺にご褒美は？」
「何かしたの？」
大貴「んー、した。 すげぇ頑張った」
枕に突っ伏して暗い視界。
声がさっきより近くに感じた。
身体が回って視界が突然明るくなる。
大貴「……禁欲生活」
「……へ？」
私が着ていたパーカーのチャックをゆっくりと下げていく。
男らしい太い首の中央に突き出た喉仏が、ゴクッて上下に動いた。
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もちもち(プロフ) - けいとるさん» ありがとうございます！大ちゃんがカッコいいと言って頂けてとても嬉しいです。分岐も楽しんで頂けて幸せです。この先もお楽しみ頂けるよう頑張ります^ ^ (2019年11月20日 22時) (
レス) id: e43ac0a964 (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - 知念ちゃんの方も読んでます！自分で選べるっていうのが楽しいです！これからも頑張ってください！ (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
けいとる - はじめまして！この作品とても好きで大ちゃんもカッコイイです！ (2019年11月20日 22時) (レス) id: 28ae4d748b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年11月15日 22時
