C-2 (END) ページ24
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リビングで私を待ち構えていたお母さん。
表情は真顔だけど、目の奥は凄く怒ってるのが分かった。
母「私の教育が悪かったと思う。 それに大貴を含めて、周りが甘やかし過ぎたのは分かってる」
「えっ……」
母「今のあなたを許すことも認めることも出来ないわ。 やりたい放題やって迷惑かけまくって何も感じないの？」
「なにそれ……私が何も考えてないって言いたいの？！」
感情的になったら負け……
お兄ちゃんにそう言われたのに、こうやって対峙して批判されるとやっぱり言い返したくなってしまった。
母「あなたが少しは目覚めるかと思ったのに……まだまだ子供ね。もう信用できないわ」
「お母さんは私のことなんにも分かってない！ お兄ちゃんのことだって……！」
母「何言ってんの？ 大貴はずっとあなたに気を遣ってるだけ。 大貴には同級の彼女がいるの知ってるでしょ？」
彼女………
やっぱり、実優先輩との関係は終わってなかったんだ。
母「冷静になりなさい。 学校で噂でもたったら虐められるわよ？
それに実優ちゃん……大貴から紹介されたことあるのよね。 可愛くて礼儀正しい子と付き合ってるじゃない」
“実優ちゃんはあなたとは大違いで良い子”
“大貴があなたを本気で好きになるわけない”
“危険だから身体の関係なんてやめなさい”
……お母さんの口から発せられた言葉は、
いとも容易く私の心をぼろぼろにした。
悔しくて虚しくて自分が嫌で仕方なくなって、泣き崩れた。
どこで道を間違えちゃったのかな……
お兄ちゃんは私のこと弄んでただけ？ お母さんの言葉は本心……？
それを考えることも辛くなって、この恋心を抱えてることすら憂鬱になった。
別居することになって良かったかもしれない。
私はお兄ちゃんに執着しなくなった。
相変わらず校内で姿を見かけると辛いけど、実優先輩と仲睦まじくしてる様子をよく見かけた。
別れたっていうのはどうやら実優先輩の嘘だったのかな。
もういいんだ……
この気持ちもきっと年月が経てば消えてくはず…
私は “恋人” から “妹” に戻った。
いや……最初から恋人にすらさせてもらえてなかったのか。
旅行の時、あのメリーゴーランドの前でお兄ちゃんに想いを打ち明けられて……
嬉しかったのにな。
あの言葉……信じたかった。
＊BAD END 『信頼の失墜』
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作者名：もちもち
| 作成日時：2019年11月2日 22時
