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〜アメリカside〜
彼女は自分の指輪を見つめながら話した。
_まだ私がアンタと会ってないとき、イギリスからもらったの。
兄貴曰く「俺の命みたいなもの」だって。しかも、私が持ってないと「命みたいなもの」にはならないらしい。
意味わかんないよね…_
彼女はこちらに向かって苦笑いをした。
横たわるのをやめて、Aと向かい合わせで座る。
わりと今真面目だぞ、俺。
また疑問が浮かんできたので、連続で聞いてみる。
「じゃあ、結婚指輪ではないってことかい?」
『プッ……兄貴と結婚するわけないじゃん。血の繋がった兄妹よ?』
「そりゃそうだね。あと思ったけど、その指輪…外したことあるかい?」
『いや、無いわね…』
彼女は足を組んでそう言った。
どうしてか、と尋ねると「イギリスが外すなって」とのこと。
もらってから片時も遠ざけてないのか…。
「君って案外…イギリスのこと好きなんだな。」
『兄としてはね。でも、現在進行形じゃないよ。昔の話。』
「でも、今もずっと填めてるじゃないか?」
『そ、それは………』
彼女はビクっと肩を震わせた。
図星みたいだ。完全に動揺してる。
そう言うの、止めて欲しいんだけどな…。
「別にイギリスがいるわけじゃないんだし、素直に聞かせてくれよ」
『いやよっ、兄貴なんか嫌いってば、、』
「なんでそう素直じゃないかなー」
『アンタだって素直じゃないし…』
「そうかい?」
「……そうよ。」と、Aは体育座りで顔を隠した。
実感ないんだけどな…
俺って素直じゃないのか…。
「なぁA。」
『…なに……』
「好きにすればって、君言っただろ?」
『ん、?えっと…帰り道の時…?』
「そうそう。」
『で、それがなに?』
席をたって、彼女のもとへ行く。
『っ、、、!?』
そしてもう一度、Aを押し倒す。
俺って悪いやつだと思う。
イギリスが今も情報を得てるのに、こんなことして…。
彼女に婚約者居ないって知って
質問に答えるAの反応見て
接近した時の様子も把握して…
君の全部知ってるのに、こんなこと聞くなんて…。
君からしたら、俺は悪魔だろうね。
けど、Aを手に入れるためなら…
「俺のことは好きかい?」
『っ、…アメリカっ?』
ヒーローなんて、止めてやるぞ。
*
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なつ子(´∀`*)(プロフ) - 夢@元らっだぁ推しさん» コメント誠にありがとうございます‼神⁉あわわ,,あざと可愛いメリカお届けできて嬉しいです(^^)イギのネタ枠書くの楽しかったですwwご愛読ありがとうございました! (2022年1月23日 23時) (レス) @page37 id: cc75b1ac6c (このIDを非表示/違反報告)
夢@元らっだぁ推し - メリカー!あとがきの時のメリカの最後のセリフ!神!あと、イギリスwちょ、ヤバイ奴だったw (2021年12月28日 12時) (レス) @page37 id: ea31be1e50 (このIDを非表示/違反報告)
なつ子(´∀`*) - 名無しさんさん» 連載終了しても、コメントくださるなんてっ(涙)ありがとうございます! ここここれは誉め言葉でしょうか?ちょっと過激だったと自覚はしていますが…。 ご愛読、ありがとうございました^^ (2016年3月19日 20時) (レス) id: 644e37501d (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん - カタブルカtブル32話を見て (2016年3月15日 19時) (レス) id: 3775c031fd (このIDを非表示/違反報告)
なつ子(´∀`*) - 灼鬼院テトさん» コメントありがとうございます!! いえあえ、そんなこと無いですよ!あなたの日替りの作品、ドキドキしましたよ^^ お気に入りまでありがとうございます!!私幸せですっ><。 私も二人が大好きです。読んで下さり、本当にありがとうございます(*^^*) (2016年2月20日 17時) (レス) id: 644e37501d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつ子さん | 作成日時:2016年1月6日 22時