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ユキは迷う事なくどんどん進んで
私をリードしてくれている
『……なんで悪魔が突然来たんだろうね』
会話がないのが怖くてユキに声を掛ける
ユキ「……夢が正夢になることを……教えようと……していたのかもね」
悪夢はストレスが溜まっている時に
見れるものだとどこかで聞いた事がある
だからてっきりストレスが溜まっているのかもと思ってもいた
『……捕まったらどうなるんだろう』
ユキ「……それは…」
??「ただ傍にいてもらうだけだ」
聞きたくない声が聞こえた
声の主が解ってしまった
ほんの少し下を見ながら
『……リゼル』
リゼル「ふっ…覚えていてくれたか……会いたかったぞ…」
やめて欲しい
そんな優しい声で語り掛けないで欲しい
リゼル「……迎えに来たぞ、さぁ、一緒に行こうか?」
ゆっくりと後ろから手が伸びているような気がする
ユキ「Aちゃん…!走るよ!」
リゼルが私の手触れる前にユキに引っ張られた
リゼル「……どこまでも逆らう者よ……哀れだな」
後ろから追われている気がする
どうしよう……
不安がユキに伝わったのかさっきよりも強く握ってくれて
どこか安心をする
…
…
曲がり角が多い所を利用して何とか撒く事が出来た
『どうするの…?』
小声で問いかける
ユキ「……後少しで抜け道があるから……そこから逃げよう」
誰もいないのを確認して
足音を立てずに恐る恐る歩く
だけど……
「ククッ……見つけたぞ」
『……っ!』
見つかってしまった
スピードが速い…!追いつかれる…!
ユキ「………Aちゃん、絶対に離さないでね」
何かを決心した表情で話すユキ
ユキは真っすぐに近くの窓に向かって突進する
……まさか
窓にぶつかるギリギリでユキが後ろを向き……
窓から一緒に落ちた
『いたっ……』
ガラスの破片が頬を切る
……痛い
意識が朦朧とする
ダメだ…逃げないと……
なのに力が入らない……
『遊園地………行きたかった……あの人に………会い……たか……った』
最後に見た景色は
リゼルが歪んだ表情で私を見ていた
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唯理 - プロローグからいっきに読みました! 面白かったです!更新頑張ってください! (2019年6月5日 22時) (レス) id: f453f15264 (このIDを非表示/違反報告)
マカリン(プロフ) - marryさん» 返信がかなり遅れてしまい申し訳ありません。少しではありますがお話を更新しました。これからもゆっくりではありますが少しずつ連載していきます。 (2019年6月3日 0時) (レス) id: 101af50ccc (このIDを非表示/違反報告)
marry(プロフ) - つづきが気になります!! (2019年5月7日 4時) (レス) id: 3c6871176a (このIDを非表示/違反報告)
マカリン(プロフ) - わたあめさん» ありがとうございます。ヤンデレ良いですよね!一番だと言って頂けて凄く嬉しいです。 (2018年9月16日 23時) (レス) id: 101af50ccc (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - 初コメ失礼します! 悪魔のヤンデレ感 ヤバイですね! この小説を読んでヤンデレ好きになりました!しかも、他の小説と比べたんですけど、この小説が一番 最っ高です! 更新楽しみに待ってます! (2018年9月16日 9時) (レス) id: 00825b5b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカリン | 作成日時:2018年1月28日 22時