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「あっちぃー…」
あれから2年。
もうすぐ夏になる。
空は張り切ったような快晴だ。
「さて、やるか。」
目の前には
《 三 浦 家 之 墓 》
が堂々とたっていた。
俺は墓の前まで歩み寄り、水をかけた。
丁寧に、丁寧に
汗が額から吹き出すのも御構い無しにとにかく掃除をした。
色々なことを考えながら、少し悲しくなりつつもピカピカになっていく墓石と共に心もだんだん晴れやかになる。
「……よし。」
墓石は完璧。
次は、花かな。
落ちてきた襟をもう一度まくり直し
花を車から出す
「う…、」
花の匂いは相変わらず甘ったるい。
「……これでいいかな。」
線香とろうそくに火をつけると、後ろから声がした。
「哲也くん……起こしてくれてもよかったのに」
「お前がいびきかいて寝てるのが悪いんだろ。」
「なっ……かいてないよ！！」
「はいはい。ほら、もう準備できたから。」
手、あわせよ？と首をかしげると、彼女は「そうやってかわいこぶってもだめだよ」と頬を膨らませた。
「…ただいま。
お父さん、お母さん。」
……あれから、2年。
あの後Aは、一週間かけてあの世を彷徨い、やっと目を覚ました。
目を覚ました時、彼女は
「帰ってきちゃったな。」
と苦笑いした。
「ばーか。」
と悪態をついた俺も俺だったけれど。
「おかえり。」
というと、彼女は目を一瞬丸くして
「…ただいま。」
と言った。
皆に目を覚ましたと報告すると、大慌てで下校して病院まで駆け付けてくれた。
狭い個室でわんわん泣いてるみんなをみたAから
目を覚ましてから 初めての心からの笑顔が零れていた。
そして、Aを襲ったあいつらは
うちのお嬢様方の力で即刻逮捕。
その他もろもろのゴタゴタはどうやらお父様が警察のお偉いさんのお嬢様がいるらしく、すぐにカタがついた。
馬鹿田のみんなは改めてカトレアは敵に回しちゃいけないと身震いしていたっけ。
Aは順調に回復していき、すこし精神的には傷を残しつつも体の忌々しいものは消えて行った。
「こんな綺麗な体になったの、いつ以来だろう。」
といって喜んでいたAに、当時は何も言葉をかけてやれなかったけど。
それでもここまでこれたことは、
ある意味奇跡に近いと実感した。
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はる - 北斗くんめっちゃすきです (2018年4月14日 0時) (
レス) id: d179551129 (このIDを非表示/違反報告)
相生みくり(プロフ) - ゆうきのこさん» 長らくお待たせしました…！待ってていただけたことがすごく自信になりました！ コメントありがとうございました！！ (2014年4月27日 14時) (レス) id: 6b3fb169cf (このIDを非表示/違反報告)
相生みくり(プロフ) - ミーたんさん» ありがとうございます！続きが気になる！というコメントが一番嬉しいです(^^) コメントありがとうございました！ (2014年4月27日 14時) (レス) id: 6b3fb169cf (このIDを非表示/違反報告)
相生みくり(プロフ) - まひろさん» 応援ありがとうございます！遅いレスとなってしまってすみませんでした。コメントありがとうございました！ (2014年4月27日 14時) (レス) id: 6b3fb169cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆうきのこ - 復活してくれて嬉しいです！！とても感動しました！ (2014年4月15日 20時) (レス) id: 112f76c41d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：相生 | 作成日時：2013年1月21日 11時
